初心者のためのプロ野球観戦ガイド-野球ファンはじめませんか-①/8

いま、日本のプロスポーツといえば、相撲、サッカー、ゴルフ、など多くがありますが、ここ数十年の間に長く安定して高い人気を誇っているのは、日本プロ野球です。相撲、サッカー、ゴルフは、優秀な選手、特徴ある新人が出た時にもてはやされることも多々ありますが、テレビに日々の状況が長く放映され続けて皆の関心が続くのは日本プロ野球になります。

プロ野球が日本に根付いている理由は、複数あると言われています。まず、テレビ放送に適している点です。野球は、2チームが、交互に攻撃側と守備側になり、9イニング戦って、その合計点で勝敗を決します。攻撃と守備の交代には数分程度を要しますので、テレビ放送においてはそのインターバルの間にコマーシャルを挿入することができます。また、二本プロ野球の試合は3時間強のことが多いので、その一部、1時間から2時間程度をテレビの枠としておさえることができます。更には、最近はドーム球場が増えてきたため、雨天中止が減ってきました。テレビのインフラに乗りやすいコンテンツというのは重要な要素です。

ところで、野球は、試合中に細かいインターバルが多いことと、接触プレーが少ないことから、毎日試合を続けることが比較的容易です。弱点と言えば、扱う球が小さくて硬いために、寒いとプレーが出来にくいので冬のみプレーが難しくなります。よって、日本では春・夏・秋が野球シーズンになります。総合して、春・夏・秋は、ほぼ毎日試合が可能であることは、常にお客様に試合を提供できるので、興行的には有利に働きます。ちなみに、現在では、1週間に6日の試合があることが多くなっています。私たちが観戦しに行こうとした場合に多くの機会があります。アーチストやアイドルよりも圧倒的に機会が多く有ります。

また、野球は観戦に適したスポーツであると言えます。使用するフィールドが広いため多くの観客が入ることが出来ます。しかしながら、目に鮮やかな白球が150km/hを超えるスピードでフィールドを飛び回り、選手もフィールド上を投げる・打つ・走ると分かりやすく動きます。細かいルールがわからなくても、白球と選手の動きが広く早くて分かりやすいため、スタジアムのどこにいても楽しむことが出来ます。また、先に書いたように、インターバルが多いスポーツであるため、飲食や買い物や手洗いなどに気軽に行くことが出来ます。

さらに、最近はアイドルグループが、日本プロ野球で使用するスタジアムやドームで公演を行うことも影響して、スタジアムやドームでの演出のレベルが上がっています。大型ビジョンで、選手を大きく映し出したり、音響と絡めてゲームを盛り上げる様々なコンテンツが提供されます。ひと昔前のオジサンがビール片手に野次を飛ばしている風景ではなく、若い女性がお目当てのイケメン選手を追いかけたり、追っかけの方が可愛いチアガール・マスコットガールを見に来ている、といったようにガラリと変わってきています。良い意味で、コアな野球ファンのための野球ではなく、様々な楽しみ方が出来る野球を中心としたエンターテインメントに変貌しています。

是非一度、球場に足を運んでいただきたいと思います。次回の記事からは、観戦のコツについて書きます。

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