〇安達了一選手
・背番号3
・群馬県高崎市出身
・2011年ドラフト1位
・内野手
・右投右打
・榛名高 – 上武大 – 東芝-オリックス・バッファローズ
上武大学時代は、MVP、ベストナインに選ばれるとともに、4年生では三冠王を獲得するとともに大学日本代表候補強化合宿にも選出されました。東芝に入社後も新人王に選ばれるなど活躍、そして、遂にオリックス・バファローズからドラフト1位で指名され、プロ入りを果たします。
プロ入り後、2012年は怪我やミスなどで一軍と二軍を行ったり来たりしました。2013年は一軍に定着し、後半はレギュラーに定着します。2014年からは遊撃手として内野守備の中心選手として活躍しています。
179cm、78Kgという恵まれた体格であり、また、ユニフォーム姿より全身が筋肉質であって体幹が強く、身体能力が高いことがうかがえます。内野手といえば、小柄・俊敏・スピードの選手が多く、全身を目一杯使って守るスタイルが一般的です。しかし、安達了一選手の場合、身体能力が非常に高いため、一つ一つのプレーに余裕があります。また、肩も強いために、送球も余裕があります。球を追う・捕る・流れる、という一連の動作全てが他の選手に比べて余裕があるので、今のオリックス・バファローズの内野手の中ではとびぬけた守備力を見せます。守備範囲の広さ、着実で早い送球より、無くてはならない存在でしょう。
また、その身体能力の高さから、プレー全てに余裕と自信を見受けることが出来ます。これは、相手と対戦するスポーツではとても重要な要素になっています。安定した大型遊撃手がいるプロ野球チームは、守備でも相手にプレッシャーをかけることができます。
反面、打撃ですが、数字上は毎年2割5分前後が多く打者として当落線上にいることが多くなっています。観戦していても、あっさりと凡退して帰ってくることも多くあります。ですが、パンチ力があるため、当たった時の打球の速さは気持ちが良いですし、ライト方向にもホームランを打てますので、打席に入ると期待を持てる選手です。
なお、安達選手は、2016年に潰瘍性大腸炎で緊急入院し、2017年にも再発していますが、両年とも100試合以上に出場しています。原因は不明とされており、難病指定されている病気ですが、それでもプロの第一線で活躍しており、同病者に勇気を与えています。
安達選手の応援と言えば、勇ましい応援歌はもちろんですが、「あだっちゃーん!」「あだっちゃーん!」と複数のファンから声を掛けられるのが特徴です。特にホーム球場では、甲高い声も交じって、無くてはならない応援になっています。応援席を見回しても常に一定以上の割合で安達選手のユニフォームを着たファンが居ますから、ピンチを救う華麗な守備、パンチ力がある打撃に魅了されたファンが多いことが分かります。これからも、病気とうまく付き合って、あるいは克服して、オリックス・バファローズ内野陣を引っ張っていただきたいと思います。