前回、世界も日本も、スマートフォンの殆んどは、AndroidとiPhoneの2種類で大半を占めていると書きました。では、そのどちらかの会社を選べばよいの?ということになりそうなのですが、実はそう簡単ではありません。と言いますのも、以前の携帯電話「ガラケー」などは、一つの携帯電話を一つの会社が作っていました。パナソニックであったり富士通などが、それぞれ全て作っていたわけです。ですが、今のスマートフォンは1つの会社が全て作っている訳ではありません。ですので、何を選ぶかというのは少し複雑になります。
スマートフォンは大きく3つのもので成り立っている
現在のスマートフォンは、大きく3つのものがなりたっています。ハードウエア、OS、アプリケーションです。あまり技術に詳しくない方には耳が痛い方もいらっしゃるかもしれませんが、少しの間だけお付き合いください。もちろん、ここを理解せずに読み飛ばしていただいても、それ以降の記事はわかるように書きますが、ここを理解された方が記事が分かりやすくなります。
さきほどの3つについて簡単に説明します。
〇ハードウエア
機械そのものです。手に触れることができるものです。外のケースやディスプレイも、内のスイッチやケーブルや電子部品もその一部です。これらを組み合わせた機械のかたまりをハードウエアと言います。
〇OS(オペレーティングシステム)
上記のハードウエアを、人が少し触るだけでうまく動かせるようにするシステムです。例えば、ボタンを押したらスマートフォンが立ち上がる、電話番号を入力して発信ボタンを押すと電話がかかる、など、ハードウエアがただ単に機械を寄せ集めただけであることに対し、それらをミックスしてスマートフォンとして動くようにしているのがOSです。基本ソフトウエアとも言います。目には見えません。
〇アプリケーション(アプリ)
ゲーム、ワープロ、写真加工、音楽プレイヤーなど、ハードウエアとOSを使って、更に特別な機能を果たすソフトウエアです。主に私たちが利用するのは、このアプリケーション、略して、アプリと呼びます。OSを基本ソフトウエアと呼ぶことに対し、アプリケーションは応用ソフトウエアと呼ばれることもあります。
1つの会社で全てつくっているわけではない
先ほど、スマートフォンは、一つの会社で出来ているわけでは無いと言いました。では、AndroidやiPhoneはどうなっているのでしょうか。
〇Android
・ハードウエア=サムソン、ソニーエリクソン、シャープなどの端末機械メーカーが製造しています。
・OS(オペレーティングシステム)=グーグルが提供しています。その名前を「Andorid」と言います。
・アプリケーション=DeNA、スクウェア・エニックス、LINEなどのアプリメーカです。
〇iPhone
・ハードウエア=アップルが製造しています。その名前を「iPhone」と言います。
・OS(オペレーティングシステム)=アップルが提供しています。その名前を「iOS」と言います。
・アプリケーション=DeNA、スクウェア・エニックス、LINEなどのアプリメーカです。
つまり、アプリケーションはAndroidもiPhoneも同じでありアプリメーカーが供給しています。異なるのは、ハードウエアとOSです。Androidはハードウエアを色々な会社がつくっているが、OSはグーグルが提供するAndroidで共通です。一方、iPhoneは、ハードウエアもOSもアップル1社で作っています。この、ハードウエアとOSを多くの別の会社が作っているのか、一つの会社が作っているかで様々な特徴が現れます。
次回に続きます。