サラリーマン/会社員をしていると色々な数値を見ます。特に、経営層に近づけば近づくほど、毎週/毎月/毎期/毎年の決算を様々な場面ですることになるので、数値をみる機会は増えるでしょう。更に最近は、色々な角度から数値が提供されてきますので、分からないと恥ずかしいですし、分からないと何をしなければならなかも分かりません。
経営の目標管理や活動管理として使われる数値に、KGIとKPIがあります。今回は、この2種類の数値について説明します。
〇KGI(Key Goal Indicator)
KGIとは、重要目標達成指標と呼ばれるもので、目標がきっちりと達成されているかを計測するものです。例えば、「今月の販売額1000万円」「今月の販売台数50台」といったものがKGIとなります。会社の目標を具体的に設定するものですので、自分たちがどこに行きたいか、自分たちがどこまでいくべきかを数値をして設定します。この目標に対して、各部門がそれぞれ動くことになります。これは、従来からある指標であり、理解しやすいと思います。ただし、この指標は目標であって、そのためになにをやるのか、そのためになにが問題となっているかまでは知ることが出来ません。
〇KPI(Key Performance Indicator)
KPIとは、重要業績評価指標と呼ばれます。日本語そのものは少しわかりにくいのですが、目標(KGI)を達成するために、各々がどのような行動をしたかを評価する数値です。つまりは、目標を達成するための具体的な行動が行われているかを評価する数値です。これは、KGIとは異なって、目標を達成するには何をしなければならないか、どこまでやらないといけないかを設定する必要があります。これは、部署や人によって異なります。例えば、販売額1000万円を達成するためには、10万円の商品を100個仕入れておく必要があります。昨年は販売額が500万円でお客様が30人だとすれば、今年は販売額を1000万円にしようとすればお客様を60人にしないといけないかもしれません。この、商品の仕入れ100個、お客様獲得60人というのがKPIになります。
このように、KGIとKPIは重要であるとともに密接な関係があります。KGIは、会社の目標を経営陣が意思を持って決めることが重要です。KPIは、KGIを達成するために何をすれば良いのかどこまですれば良いのかを決めることが必要です。KPIは、部署ごと・人ごとに設定する必要があります。このKPIの設定はとても重要で、KGIに繋がらないKPIの設定は意味がありません。不必要に高いKPIの設定をすると、無駄な投資をしないといけないので、逆に別のKGIに悪影響を与える可能性があります。経営者は、KGIの設定をして終わりではなく、KPIについても気を配っておく必要があります。また、現場としても無理なKPI,無駄なKPIが設定されていないかをチェックして、誤っている場合は経営陣に上げる必要があります。全員が数値を理解して、正しく設定して、そして活動していくことが大切です。