オリックス・バファローズの凝った選手応援歌の紹介の3回目です。
#22:伊藤光選手
仲間を鼓舞(こぶ)するその姿は
扇(おうぎ)の要(かなめ)たる所以(ゆえん)
冴(さ)え渡るその戦術活(い)かし
敵を迎(むか)い撃て
イケメン捕手の伊藤光選手です。侍ジャパンに選出されたり、オリックス・バファローズ選手会長も務めたキャリアある捕手です。リード面が悪いとされ、なかなか固定されません。最近は若月健矢選手の台頭でマスクがかぶれない試合が続いています。しかしながら、キャプレンシーがあって打力もあること、若月選手もまだ完全には固定されていないため、オリックス・バファローズにとっては、まだ欠かせない選手でしょう。派手な性格ではないが、頑張って皆を引っ張っていくスタイルを良く言い表した歌詞だと思います。
#31:小谷野栄一選手
勝負強さ今
如何(いかん)なく揮(ふる)わせ
一瞬の隙(すき)も逃さない
頼れる男
オリックス・バファローズには、欠かせない内野手の小谷野選手です。日本ハムで多くの実績を上げ、2014シーズン終了後にオリックス・バファローズにFA移籍してきました。2014シーズンは、対オリックス・バファローズ@京セラドームでホームランを放たれて悔しい思いをしましたが、良い選手が来て嬉しかったものです。37歳という高齢ながら、一塁、三塁の守備を難なくこなします。バッティングも、広角に打つことが出来て勝負強く、時には強いスイングでホームランも打ちます。打席に立った時の風格は、まだまだオリックス・バファローズの若い選手には真似ができません。頭の良いプレーも随所に見せ、まさに頼れる選手の応援歌として最適です。パニック障害と闘いながら打席に立ち続けて好成績を残す小谷野選手、とにかく1打席でも長く見ていたいです。
#34:吉田正尚選手
力を求める限り
幾多の困難乗り越え
前人未到の境地
辿り着く男の名は
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その力 ここで 魅せろ! 魅せろ!
全身全霊 懸けろ! 懸けろ!
そのひと振りで、スタジアムの雰囲気を一瞬にして変えるスイングと打球をもつ、吉田正尚選手です。オリックス・バファローズには吉田選手が2人いるので、下の名前の「正尚」と呼ばれることも多いです。あまりにも強烈なスイングのために自らの腰がついていかず、故障によりこれまでフルシーズン闘ったことがありません。それでも様々な工夫を続けてフルスイングを行い続ける吉田選手。最近は、腰への負担を軽減するため、大きなフォロースルーの際には左手を離して右手だけで行うことも増えてきましたが、ますますバットの軌道が大きくなり豪快になってきました。173cmながら、その存在感は圧倒的です。オリックス・バファローズというマイナー球団に居るため、なかなか全国区にはなりませんが、球場に足を運ぶファンであればどのチームのファンでもその存在は知っています。日本の打者に多い、下半身から順に回して最後に上半身の回転で打つタイプではなく、下半身・上半身がほぼ同時に動く大リーガーばりのスイングということで、完全に異次元です。前人未到の境地を目指す吉田選手ならではの応援歌であり、素晴らしい歌詞だと思います。日本のプロ野球界を名実ともに代表する選手になってほしいです。
次回に続きます。