前回に続き、オリックス・バファローズの凝った選手応援歌の紹介です。選手の特性とのマッチングを見ていきます。
#6:宗佑磨選手
胸の奥で熱く滾る
想い全て出し切れ
壮絶な争いに
勝ち残れ最後まで
ギニア人のお父さんと日本人のお母さんに間に生まれた、身体能力抜群の野手です。もともとは遊撃手で出ていましたが守備面の難が多く、2018年のオープン戦から外野手に転向。足の速さが活かされるとともに、オープン戦でホームラン3本(内ランニングホームラン1本)を放って開幕スタメンを手中にした。柔らかいながらも大きく振り切るフォームは、見ていて気持ちが良いです。オリックス・バファローズは、ここ数年センターが固定されず苦労しています。2017年はロメロをセンターとし、T-岡田、ロメロ、吉田正尚で、超攻撃的な盤石の外野陣かと思いましたが、ロメロのセンターとしての守備難が露呈してうまく行きませんでした。宗佑磨がバッティングで一定の成績が残せれば固定されるでしょう。なお、宗選手の応援歌は、川端崇義選手の流用です。外野手のレギュラー獲得が難しいオリックス・バファローズにおいて、まずは、チーム内でレギュラーを勝ち取れという内容になっています。試合で相手に勝つために応援するのではなく、チーム内で勝ち残れという応援歌は、オリックス・バファローズらしいものです。
#8:後藤駿太選手
容赦なく切り貫(ぬ)け
迫る敵を薙(な)ぎ掃(はら)え
上野(こうずけ)の駿馬(はやうま)よ
走り続けろ
2017年まで「駿太」で登録していましたが、2018年から登録名を「後藤駿太」としました。守備範囲も広く強肩のセンターですが、打撃面が安定せず最近は先発出場が減っています。2014年と同等の打撃を見せれば、レギュラー獲得も可能です。サヨナラ打が印象に残る勝負強い選手ですし、25歳なのでまだまだ勝負できます。登録名が下の名前を使ったり、応援歌もかなり攻撃的であり、最近の活躍からすれば少し話題先行型になっています。しかし、逆にそれは周りの期待が大きい証です。身体能力が高くてチャンスに強い大型センターの復活を期待しています。
#9:ステフェン・ロメロ選手
みんなの期待を
背負い応えておくれよ
さぁ行くぞ無類のパワー使い
果てしなく放て
2017年からオリックスで活躍している外野手です。本塁打を27本放ち、オリックス・バファローズにとって久しぶりに本塁打を量産できる外国人助っ人になりました。静かな闘志を見せる職人的な助っ人であり、玄人好みです。2017年はセンターの守備に難がありましたが、2018年開幕以来、ライトを守ることで合格点なのではと思います。3年契約を結んだことが発表されており、安定した成績を残すことが求められます。応援歌はバルディリス選手の流用です。静かな闘志を見せるだけに、ガンガン行ってくれという意味の応援歌もロメロ選手にはあっていると思います。
次回に続きます。