組織長が部下を幸せにも不幸にもする②

前回の記事の続きです。サラリーマン/会社員は、組織長が部下に仕事を指示して管理する以上、組織長が部下に与える影響は大きなものがあります。そこで、組織長が部下に与える影響を項目別にみていき、注意すべきことを考えます。

〇スキル/キャリア

サラリーマン/会社員として働いている人は、自らビジネスをする意思が無いか、あるいは意思はあるのだけれども準備や環境が整っていないので、まだそこに至っていない状態ということになります。ビジネスをする意思が無い人であっても、社内で出世したいとか、社内でもこんな仕事をしたいとか、転職するとしたらこの職でやってみたいというのがあるでしょう。また、将来自らビジネスをしたい人にとって、今の会社で役立つスキルを得られる仕事があるのならそれをしてみたいでしょう。
つまり、サラリーマン/会社員にとって、スキル/キャリアを得ていくというのは、とても重要なことです。そして、どんなスキル/キャリアを得られるのか、あるいは得られないかというのは、組織長にかなり依存します。というのも、与える仕事、与えるポジション、配置転換などによってスキル/キャリアは変わっていきますので、それを左右している組織長が一番影響を与えるというわけです。
サラリーマン/会社員それぞれが必要とする、あるいは向いているスキル/キャリアは異なります。それぞれの部下の実力、適正、希望などを考慮して、会社にとっても部下にとっても望ましいスキル/キャリアが得られるようにしましょう。

〇ライフスタイル

サラリーマン/会社員とはいえ、会社で働いてばかりではなく、プライベートも大切です。仕事とプライベートを合わせたライフスタイルを充実させるのが、最近の流行りでしょう。このライフスタイルが、充実するのか、うまくいかないかというのも、組織長がその多くを握っています。
まず、組織長が部下に与える仕事の量で、ワークライフバランスが大きく変わります。プライベートでたくさん遊びたい人も、仕事をたくさんして出世したい人もいますから、それぞれに合う仕事量かどうかで部下の幸不幸は大きく変わります。また、仕事の種類によって、残業や休日出勤の有無も変わりますし、国内外の出張の有無なども変わってきます。さらには、場合によっては、転勤や単身赴任をせねばならないことがあれば、ライフスタイルは大きく変化します。これらは、主に組織長の采配で決まるわけですから、組織長の判断が部下のライフスタイルに大きく影響します。特に、ご家族をお持ちのサラリーマン/社員にとっては、影響が大きくなるのは明らかです。
組織長は、会社における部下の姿だけではなく、プライベートの部下のこともよく考えて、ライフスタイルが充実するようにしてあげましょう。

次回に続きます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする