オリックス・バファローズ 2019シーズン(2ヶ月経過)

プロ野球の2019年シーズンが始まって、早2ヶ月が過ぎました。6月2日17時時点で、セ・リーグは、広島が好調で、2位の阪神に4ゲーム差をつけています。その阪神に0.5ゲーム差で巨人がついて行っています。前半戦は、この3チームが中心となった争いになるのでしょうか。私の予想に反して、大きく負けているのはヤクルトです。極端な連敗の泥沼にハマっており、最下位となっています。不振から脱却して、どこまで首位に近づくことができるのでしょうか。

一方、パ・リーグは、最下位のオリックスを除いて5チームが3.5ゲーム差以内に入っているという混戦です。昨年首位を争ったソフトバンクと西武が抜け出すことができず、1位に楽天、2位に日本ハムというトップ模様になっています。楽天は、浅村が入ったことでチームの核ができたという印象です。また、日本ハムは、西川、大田、近藤、中田、王、清宮という上位からの安定した打線となっており、あなどれない存在です。3位のソフトバンク、4位の西武と、いったいどこが首位になるのか目が離せない状況です。

そんななか、オリックスは、首位から8.5ゲーム差、5位のロッテからも5ゲーム差という苦しい状況です。弱点は、抑えの投手陣と野手陣になっています。他チームと比較した場合に、防御率はそんなに悪いわけではありません。金子、西が抜けたことにより先発陣の不安定さが心配されましたが、山岡、山本、榊原、K-鈴木などが頑張っています。しかし、2番手以降の投手陣が不安定であり、中盤以降で打ち込まれることが多くなっています。

野手陣は、打撃と守備ともに課題が満載です。打撃においては、安定して出場しているのが吉田正尚と大城くらいであり、そのほかの選手は、一軍と二軍を行ったり来たりの状態になっています。開幕直後こそ、福田と西浦の一・二番コンビが引っ張り、クリーンアップの出来がいまいちでも試合を作ってきました。ところが、現在では、その二人も不振となり、二軍に行くことも多くなっています。得点力は、パ・リーグの中でも特に低い状態になっています。ロメロ、マレーロ、メネセスといった、昨年活躍した外国人とオープン戦で活躍した外国人が、一軍と二軍を行ったり来たりです。

また、守備においては、特に3塁に不安があります。開幕は、学生時代に捕手をしていたルーキーの頓宮を抜擢しましたが、エラーが多く見受けられました。また、最近は白崎を起用することも増えましたが、これもエラーが多く目を覆います。競っている試合にもかかわらず、内野のエラーによって取れるアウトが取れずに失点という場面を何度も目にします。さすがの投手陣も、あれだけのエラーをされると踏ん張るのも難しいでしょう。超攻撃型をスローガンにしていますが、守備の弱さを補って余りある打撃がされていないだけに、悲しい状態になっています。

ただ、逆にいうと、多くの選手が出場機会を得ており、特に若手選手が一軍で試合をするという経験を積むことが出来ています。昨年までは余り無かったことです。早く、その中の選手から実力を安定して発揮してチームを勝たせる選手が、出てきてほしいものです。

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