今回の記事は、会社で上司が部下に舐められる場合にどのように対応すれば良いのかを考えていきたいと思います。というのも、上司の悩みとして、こういうことが多いと見受けるからです。ネットでも、そのように記載されています。
元来、上司と部下の利害関係は相反するものです。上司は、組織の成果を上げるために部下に多くの仕事をさせる役割を持ちます。逆に部下は、あまり仕事をせずに楽をして給料をもらいたいと思うのが普通です。ですので、このせめぎあいをすることが、上司と部下の宿命ともいえます。
一般的には、上司は部下よりも強いと考えるのが普通です。上司が部下に指示をし、部下は上司の指示を聞かないとならないと決まっているからです。では、なぜ、上司が部下に舐められるようなことが起こってしまうのでしょうか。
これは、部下が上司の指示を聞かなくても、困らない、給料が下がらない、罰せられない、異動させられない、クビにならない場合に起こります。上司の指示を聞かなくても自分が困らないなら、部下も指示を守る必要が無いわけです。
いくら上司が部下にキツく言ったところで、その部下にしか出来ない仕事が有ったり、その部下に頼まないと効率が落ちるようであれば、部下の立場の方が高くなってしまう場合があります。上司もある程度以上は、キツく言うことも出来ないでしょう。また、部下が直属の上司以外に、一つ上の上司や隣の上司に可愛がられていたり、彼らに仕事上で貢献したりしているのであれば、直属の上司と仲が悪くなっても守ってくれたり拾ってくれたりする可能性があるわけです。あるいは、実家が家業をしていて、いざとなれば会社を辞めてそちらを継いでも良いとか、親がそれなりに裕福であれば、今の会社で必ずしも働く必要が無いので、上司の言うことを聞く必要もありません。
また、部下の多くが上司に反発しているのであれば、部下全員で上司の言うことを聞かなければ、困ってしまうのは上司です。あるいは、上司が一つ上の上司から信頼されていなかったり、周りから嫌われているのであれば、部下はその上司と争っても周りが味方になってくれるでしょう。
このように、部下は必ずしも、ハイハイと上司の言うことを聞くものではありません。逆に、隙あらばひっくり返してやろうというくらいに思っていると考えた方が良いでしょう。その方が楽になりますし、場合によっては代わりに自分が出世することができるかもしれません。得てして、若くして出世した人、素直で真面目な人は、部下は上司の言うことを聞くものだと勝手に思い込んでいます。そのつもりで、やみくもの部下にキツク言ったところで、無視されたりします。要は、舐められるわけです。
では、次の記事で、上司にとってどのように対応したら良いかを考えます。