以前に、パワハラ/パワーハラスメントについて確認の記事を書きました。今回は、その関連で、セクハラ/セクシャルハラスメントを確認していきたいと思います。本記事では、職場におけるセクハラ、主に上司から見て注意すべきセクハラについて確認していきます。
〇概要
セクハラは、職場においても多いトラブルです。セクハラの種類の代表的なものとして、対価型セクハラと環境型セクハラの2つに分類されていますが、これについては後ほど考えていきます。職場でのセクハラに限らず、学校でのセクハラも多く起きているようです。また、セクハラは、男性から女性にされることが多いですが、女性から男性、あるいは同性同士でも該当することに注意する必要があります。
セクハラは、被害者の主観が重要視されてるため、判断が難しかったり逆に乱用されることもあり、得てして問題がややこしくなる傾向にあります。なお、セクハラは、男女雇用機会均等法に違反するため、会社側として色々な措置をとる必要があります。さもなくば、会社名を公開される場合などもあり、いまやきっちりとした対応をすることが会社側にも求められています。
〇対価型セクハラ
職場や学校などにおける立場・同調圧力・階級の上下関係を利用し、下位にある者に対する性的な言動や行為を行う(強要する)こととされています。昇進を条件に性行為を強要する、性行為に応じなかったので解雇する、といったことになります。最近は、セクハラに対する意識が高まっているので、ここまで露骨なことをする例は少なくなっているのではと思います。会社で上司・部下の関係があれば、上司がそれを利用したつもりではなくても、相手がそのように捉えてしまえばセクハラに該当する可能性があるということです。ですので、上司というのはかなり慎重に行動を行う必要があります。
〇環境型セクハラ
性的な嫌がらせをいいます。職場や学校で、ヌードカレンダーなどの人によっては不快感をおこすものを掲示すること、女性に対して結婚や出産のことを頻繁に尋ねることなどが該当するとされています。例えば、「スカート良いね」「女を捨てている」「そろそろ子どもを産まないと」「恋人は居るの?」みたいな発言になります。このような言葉は、何気なく使うこともありまし、特に同僚などで行われる会話に出てくることもあるでしょう。環境型セクハラでは、職場や学校などにおける立場・同調圧力・階級の上下関係を利用するという前書きが有りませんので、そこに注意する必要があります。また、環境型セクハラは、被害者が不快感をおこしたどうかが判断基準になっています。つまり、加害者と被害者の感性が異なっていても、加害者の不快感が優先されるわけです。つまりは、職場や学校においては、誰もが不快感をおこさないような行動を注意して行うことが求められるわけです。
次回に続きます。