就活の悩みに答えてみる③

前回の記事に続き、就職活動の悩み、そして面接での答え方などを考えてみたいと思います。項目ごとに順に考えていきます。

〇就職活動の軸がわからない

最近の面接では、就職活動の軸は何ですか、と聞かれることが多いようです。この「軸」というのはなんでしょうか。
「軸」とは、物理的には回転するものの中心ですが、就職活動においては、根本的に何を考えて就職先を探していますか?という意味と捉えて良いと思います。つまり、社会人になって仕事をしていこうとするあなたは、いったいどんなことを考えているのですか?ということになります。以前はこのような質問はあまり無かったように思うのですが、既に社会人になっている人が聞かれたとしても、少しドキッとするくらいの良い質問だと思います。
前の項目で、「やりたい仕事はなに?」ということについて書きましたが、就職活動の軸はこれに似ていると思います。ただ、就職活動の軸の方が、狭い部分も広い部分もあります。狭い部分と言うのは、例えば、やりたい仕事が決まっているにしても、出来れば海外でやってみたいとか、もう少し狭く限定する場合です。逆に、やりたい仕事はあるけれども、もしすぐにさせてもらえないにしても、その近くのポジションで仕事をしてチャンスを伺う、というのは広くしている場合です。
つまり、実際に就職活動をするにあたって、企業を選ぶための基準や条件になります。こう考えると、あなた自身も的を得た就職活動をすることが出来ますし、企業もその学生の軸に自社が入っているかどうかを確認することが出来ます。
自分がしたい仕事がある程度絞られたとしても、企業を選ぶにはさらにいくつかの軸=条件が必要になってくることが多いです。そうしないと、該当する企業が多すぎて絞れなかったり、あるいは、該当する企業が少なすぎて就職が成功しないかもしれません。つまり、就職できる企業を探すほど良いレベルの軸を複数持つことが必要になります。そして、その軸が、現在の社会状況や就職戦線で妥当であったり、その企業がマッチしていれば、合格する可能性があります。
特に、最近の社会は複雑であり、ビジネスの社会でも多くのテーマを手掛けたり、多くの問題を解決したり、多くの人と関わりあったりして仕事をしていかねばなりません。そんなとき、思いつくままに仕事をしていると、発散してしまってまとまりが無くなり、何をしているのかが分からなくなってしまいます。こんな時に、仕事に軸を持って進めていると、うまく収束させて成功に導くことチャンスも増えます。就職活動で軸をうまく説明できると、面接官のポイントはきっと上がると思います。

次回に続きます。

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