前回の記事に続き、就職活動の悩み、そして面接での答え方などを考えてみたいと思います。項目ごとに順に考えていきます。
〇やりたい仕事はなに?(2/2)
前回の項目で、面接官でもやりたい仕事が無い、分からない方が多いと多いということを書きました。そんな面接官に対して、まだ仕事もしたことが無い学生がどのような答えをすればよいのでしょうか。どのような答えをすれば納得してもらえるのでしょうか。
仕事というのは、必ずしも楽しいことばかりではありません。例え好きな仕事であっても、そうです。いえ、辛いことの方が多いかもしれません。成功したスポーツ選手であっても、そのためには多くの苦労や挫折を味わっていることが多いものです。それでも、スポーツ選手がそのスポーツを続けることが出来るのはなぜでしょうか。きっと、そのスポーツが好きだから、そのスポーツが自分に一番向いていると信じているから、といったことでしょう。
会社にとって人を採用する時も、ある意味、そこを重視することが多いです。採用した人が、会社や仕事を嫌いになってすぐに辞められてしまっては、ロスが大きくなります。教育したことが無駄になりますし、士気にも影響します。仕事が楽しくなかったり、少し嫌なことがあっただけで、辞められては困るわけです。会社の仕事は、そうそう楽しいものではありません。逆に、辛いことの方が多いでしょう。そうなると、その仕事を続けていけるのかどうかという判断は、自分がその仕事が好きか、あるいは、その仕事に向いていると思えるかというのが判断基準になることが多いです。
ところで、仕事が好きかどうか、向いているかどうかというのは、まだ働いていなければ、分かりません。では、どのように考えたら良いでしょうか。それには、自分自身を見つめなおして、何が好きか、何に向いているかを、考えてみましょう。人と接することが好きだ、色々なアイディアを作って試すことが好きだ、電気製品が好きだ、身体を動かすことが好きだ、などということはありませんでしょうか。あるいは、こういうことには頑張れる、こういうことには夢中になれるというのがあれば、それは仕事を続けることができる可能性が高くなります。
このようなことから、自分が好きな業界、向いていると思われる職種を絞り込んでいきましょう。それによって、就職活動したい会社も絞れてきますし、自分のしたい仕事がその会社で出来るかどうかを事前に調べることもできます。このことによって、面接官との会話も成立するでしょう。
ただし、注意事項としては、あまり細かく絞るのは良くありません。というのも、自分のやりたい仕事を必ずしもその会社で出来るわけでは無いからです。一番したいのはこの仕事だけど、自分の我儘が通るとも思わないので、この範囲であれば是非お願いしたい、といった言い方が良いかも知れません。
次回に続きます。