前回に引き続き、これからの社会を作っていく若者を理解し、中年や高年になっても新しい社会に適合できるような準備をしていくことを目指していきます。若者に特徴があると思われる色々な項目について、ランダムに検討してきます。
〇休日は巣ごもり
今の若者は、休日は出かけずに家の中で過ごす方も多いそうです。色々な理由があるようですが、中高年の若いころのように、家で居てもテレビやゲームを見るくらいしかやる事がないということはなく、ネットサーフィン、ネット動画、そしてSNSなど、やることが沢山あります。特に、SNSなどは、友人知人やコミュニティーとのコミュニケーションとしても使いますから、繋がりという意味では重要でしょう。そう考えると、実は、出かけなくても家の中でやることが沢山あると言えます。ですから、家の中に居るからと言って、社交的ではないということにはならないでしょう。
また、以前のように経済が右肩上がりの社会ではありませんから、将来の不安がお金という若者が多いようです。そうなると、特に目的無く外出して散財するよりは、家の中でやることが有るのであれば、家で居る方が合理的と言えます。
ですから、若者があまり出かけないと聞いても、その人が社交的でないと短絡的に考えない方が良いです。どんなことをしているかによって、その正反対の性格であるかもしれません。また、若者の行動をトレースしていると、巣ごもりも理解できるかもしれません。ネットサーフィン、ネット動画、そしてSNSなどをやりだすと、あっという間に時間が経過するものですから。
〇周りから、倹約家・節約家と思われたい
エコの意識が高い、周りから個性的であると思われたくない、そして、将来に対する不安などより、最近の若者は倹約家・節約家と思われたいと考えているようで、事実、そのような行動になっているようです。中高年の世代にとっては、豪快にお金を使ったり、周りの者に奢ったりすることで、「気前が良い」となり、本人も周りも気分が良くなったりしたものです。特に、年長者がそうだと、憧れたり感謝したりする気持ちを多く持ちました。
ところが、最近の若者はそうではないようです。もちろん、奢ってもらえるというのは、お金を節約したい気質から喜ばれることとは思いますが、果たして、その行為が憧れや尊敬の気持ちを持ってもらってるかどうかは微妙です。もちろん、若者は空気を読んで発言しますから、間違っても奢ってくれた人が気分を害するような言動はとらないでしょう。ですから、若者のその場の言葉だけを信じるのではなく、長い間よく観察する必要があります。
次回に続きます。