企画部門はどんなところ?⑤

前回の記事の続きとして、若手社員からは華やかに見えがちな企画部門の仕事について、実態を探っていきます。項目ごとに考察・コメントしていきます。

・数値/資料まとめが多い

企画部門は、社長や事業部長の方針を具体化して、それを現場にやってもらうようにすることが需要なミッションの一つであることは説明しました。そうなると、当然、数値まとめ/資料まとめの仕事が多くなってきます。
数値は、これから何をやろうとするかを検討するために分析するものであり、やろうとするものの目標を示すものであり、実際にやっているときにチェックするものです。つまり、数値は常に企画部門のベースとなるものであり、これをいかに作って使いこなすかが重要になります。企画部門では、数値を作れることと使えることが要求されます。
また、資料まとめは、トップがやりたいことを見える化し、社員が理解できるような分かりやすいものとし、全員の道しるべになるものです。トップのイメージをビジュアル化すること、皆が分かりやすいように表現できることが重要です。企画部門では、このような資料を素早く作り上げていくことが求められます。資料作りが苦にならない人が向いています。

・会議/商談設定が多い

社長や事業部長ともなれば、社内外の方との会議や商談が多くなります。重要なことや機密性が高いことは直接会って話すことが原則ですし、お客様と商談する時は出向くことが必要です。そうなると、企画部門としては会議/商談の設定が多くなります。この会議/商談設定というのは、なかなか厄介です。
社長や事業部長ですから、会議や面談するとなると相手もそれなりの地位の人になります。そうなると、お互い忙しいからスケジュールを合わせるだけでも大変です。また、会議や面談する場所も一定以上のレベルのところが要求されますし、同席する方もそれなりの人がしてきます。また、何より、当日の話がスムーズに行くように、事前に相手側と話の内容を摺合せしておいて、当日に備える必要があります。このように、トップの会議/商談の設定というのは事前の準備がかなり大変です。
当日も、車の手配、出迎え、会場準備、食事の世話、お見送りなど、会議/商談のお世話で一日が終わってしまうことが有ります。また、これが、海外への出張ともなると、数日間~数週間は、ずっと公私ともにサポートする必要がありますので、負荷も結構かかります。もちろん、会議/商談の日や海外出張で同行している間も、企画部門の担当者が持っている日常の仕事を放置しておくこともできませんから、空いた時間や夜の間に自分の仕事をやり切る必要があります。
このように、企画部門は、俗に皆様のイメージにある芸能人のマネージャーに近いような仕事も多く存在しますので、これにも対応できる必要があります。

次回に続きます。

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