仕事における男女差を理解しよう

ひと昔前は、会社員というと多くの企業では女性よりも男性の方が多くいました。さらに、管理職ともなると、女性を見ることはほとんどありませんでした。ところが最近は、一般の社員で女性が増えただけではなく、管理職や場合によっては経営職に女性がついていても自然に見える時代になってきました。

私は個人的には、男女の仕事の能力に差はないと考えています。しかしながら、それぞれを見ていると会社組織における仕事の進め方に差があるように思います。もちろん、個人個人について明確に差があるというのではなく、全体的に平均して見るとということです。

まず、男性は、組織の目的と自分の役割を定義したがる傾向にあると思います。この組織のミッションはこれで自分の枠割はこれだ、だから俺はそれについての仕事をこうやるんだ、みたいな感じです。ですから、その目的の範囲内の本人の役割の仕事を全うしてくれる期待感・安心感は持てるのですが、環境変化によってやるべきことが変わったり組織内でミッションや役割を変えようとすると、変化の必要性・妥当性や気持ちの整理が必要となるので少し面倒です。

一方、女性は、利益がある仕事を皆で一緒にやりたがる傾向にあると思います。お客様から今の業務提携内容と少し違う依頼をされたけれども、お互い利益があるからそれも一緒にやってしまいましょう。みたいな感じです。ですから、実際に利益があがることを皆と楽しくやってくれる期待感・安心感はありますが、本来の業務の目的や役割からは外れてしまうことがあり、注意する必要です。

これら男性や女性のそれぞれの長所というのは、会社では両方必要ですので、それぞれの考えがバランスよくミックスされて進むと組織として良い結果が出ると思います。しかしながら、お互いの考え方を理解しないと、組織としてうまく行かなくなるので注意が必要です。

例えば、女性上司は、部下に対してあらかじめ設定した役割があっても、本来業務とは違うが利益がある別の仕事が来ると役割外の仕事を指示しがちです。でも、男性部下は、目的や役割を大切にするので、そういった指示を受けると理不尽に感じてやる気がなくなってしまうことがあります。また、男性上司は、部下が指示した仕事以外の仕事をしていれば、それを止めるように言いがちです。でも、女性部下が、その指示外の仕事で利益が出て皆が楽しく仕事できるのならば、それ否定する上司の言うことを聞くのは止めようと思ったりするかもしれません。

ですから、皆さん、異性の上司や同僚の行動が理解できない時は、これらのことを思い出してみてください。ひょっとしたら、少しは理解できて一緒に仕事を進められるかもしれません。

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