ネットワーク社会のプライバシー③

引き続き、ネットワーク社会のプライバシーについて、考えていきます。
前回の記事は、個人の情報(個人情報、あるいはプライバシーになりうる情報)がネットに流れるパターンを2つ挙げ、1つ目を説明したところまで書きました。今回はその続きからです。

・個人の情報を本人の意思にかかわらず公開された場合

個人の情報が本人の意思にかかわらず公開されるということは、例えば、信頼できるサイトであってもミスで情報が流出したり、不正にハッキングされて情報が流出したり、あるいは、もともとが信頼できるサイトではなかったなどの場合があります。いずれにせよ、出てしまった情報は元には戻すことはできません。情報がデジタルで流れ、世界中のいたるところのハードディスクやメモリに拡散して保存されてしまえば、無かったことには出来ないのです。こういう不測の事態備え、信頼できるサイトであっても、そこに入力する情報が少ないに越したことはないでしょう。

・プライバシー情報がネットワーク上を通る例を考えてみる

それでは、もっと具体的にプライバシー情報がネットワーク上に流れる例を考えてみます。具体例を考えることによって、自分が予期しない事故にあったとしても被害を最小限に抑えることが出来ます。これから以降、具体的な例を項目として順次挙げていきます。なお、通信や情報補完で通常以上のセキュリティがかかっていたり相手が信頼できる場合であっても、予期せぬことや第3者の悪意があれば流出する可能性がありますので、そういうものでも念のため全てを記載します。

・電子メール

電子メールは、プライベートや仕事で使われますが、最近はプライベートでは多くの方が後述するLINEなどのコミニュケーションアプリを使っていますので、仕事で使うことの方が多いでしょう。最近の電子メールは、セキュリティも向上していますし、会社で使っているものはセキュリティも強くなっていると思いますので、仕事上の電子メールは比較的安心かと思います。
しかしながら、仕事上の電子メールを使ってプライバシーに関する内容をやり取りした場合には、何かの拍子で相手がからどこかに漏れるすかもしれません。また、それ以上に、もともと仕事上の電子メールでプライベートな内容を伝えることが違反ですし、会社側としても社員の電子メールの記録を取っているところが多く有ります。ですから、広く一般にプライバシー情報が公開されることは少ないとは思いますが、会社側がそれをチェックしていれば、会社側がプライバシー情報を知るということは十分にあります。これは、会社側の問題ではなく、違反して使った個人の問題です。ですから、仕事で使ってる電子メールではプライバシー情報はもちろんですが、私用でメールを使うことは基本的には行うべきではありません。仕事上で仲間と雑談するのと、電子メールで雑談するのとでは、記録が残ってしまうという点では大きな違いがあります。電子メールを使うときは十分注意しましょう。

次回に続きます。

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