息子・娘へのアドバイス(8)

前回の記事に続き、これまでの人生経験に基づいて、次の時代もある程度予想しながら、順不同で子供たちへのアドバイスを書いていきます。

〇大切な人からの頼まれ事
現代の人は、とっても多忙です。仕事にしてもプライベートにしても、やることがあまりにも多すぎます。いつも色々なことに追い回されていて、何をどの順番にやっていくのかに悩みながら過ごしています。これは、サラリーマン/会社員のような働いている人だけではなく、主婦の方や学生さんやお子様でも同じです。誰もが何かに追い回されています。そんな状況におかれた私たちは、何をやるかという判断基準はどうしたら良いのでしょうか?
一番大切なことからやる、一番急いでいることからやる、一番困っていることからやる、期限がきていることからやる、というように優先順位が明確な時はそれらからやるしかありません。しかし、そうではなく、まぁ、漠然とやるべきことをこなしている場合は、ちょっと考慮しておいて欲しいことがあります。それは、大切な人からの頼まれ事です。
大切な人からの頼まれごとというのは、親に聞いて欲しいことがあると頼まれている、子供に連れて行って欲しいところがあると頼まれている、恋人にちょっとしたプレゼントを頼まれている、などです。忙しい現代の人は、このような大切な人からの頼まれごとについては、後回しにしてしまうことが多々あります。また、後回しにしても、その場で謝って、後でリカバーが効くという甘えもあります。
しかし、大切な人というのはいつまでも一緒に居れるわけではありません。親とは、急な死に別れがあるかもしれません。子供とは、何かをきっかけに口をきかなくなるかもしれません、恋人とは、2人の意に反して別れなければならないかもしれません。このようなことは意外に起こりやすいものです。また、突然の事件や事故や病気というのもあり得ます。このような場合、大切な人と急に会えなくなる/話をできなくなる、ということになってしまいます。
このような場合、逆に今まで以上に大切な人のことを頻繁に想うようになります。そうなると、頼まれごとなども想い出してしまい、なぜ、あの時に聞いてあげなかったのだろうと後悔するものです。出来ない頼み事というのは後悔はあまり無いのですが、ちょっとした頼まれ事というのは、自分の少しの意識次第で可能だったわけですので、大きな後悔になります。
ですから、大切な人からのちょっとした頼まれ事ほど、そんなに時間もかからないでしょうから、逆に出来るだけ早く、あるいは、できればいますぐやってしまってあげてください。それは、大切な人のためだけではなく、何かがあった場合に自分が後悔しないためでもあるのです。

次回に続きます。

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