ロボット掃除機を使える部屋にしよう

ロボット掃除機が世の中に出現してから、数年が経ちました。最初は、吸引力が悪いとかうまく掃除ができないといった評判などもあり、なかなか普及しませんでした。ですが、最近は、多くのメーカーからロボット掃除機が発売され、家電量販店でも売り場の一角を占めるまでに至っています。皆様のご家庭やご親族でも、ロボット掃除機を購入された方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。

ところで、ロボット掃除機を購入したは良いものの、それぞれのご家庭では使い続けているのでしょうか。逆に、買ったのはよいけれども、必ずしも使い続けていないご家庭も多いのではと思います。私の知っている範囲でも、使い続けているご家庭が多くあります。

最近のロボット掃除機は優秀で、スイッチを入れれば勝手にあちこち行って掃除をしてくれて、掃除が終われば元の充電器のところに戻ってきます。こんなに便利であれば、誰もが使いそうですが、実際はそういうわけにはいきません。その理由の代表例として、2つあると思っています。1つは、普段はロボット掃除機をどこかに収納していて、掃除のときにだけ出してきてセットして使うこと。もう1つは部屋が色々なものであふれかえっており、ロボット掃除機ではうまく掃除できないことです。

前者ですが、せっかくなんでも一人でやってくれるロボット掃除機ですが、部屋のスペースが少ないなどの理由で収納していれば、使う前にいちいち出してくるのが面倒になります。また、収納している間に充電していなければ、いちいち使う前に充電をする必要があります。つまり、便利なはずのロボット掃除機が普通の掃除機よりも面倒な状態になっているのです。こんな状態ではなかなか使いません。

後者ですが、部屋に色々な物が放置してあって、ロボット掃除機がうまく動けなかったり動けるスペースが無いと、ロボット掃除機では掃除することができません。つまり、ある程度はフロアが整理整頓されていることが、ロボット掃除機が活躍する前提なのです。もし、部屋が整理整頓されていないのであれば、普通の掃除機のノズルの先で色々なものを押しのけながら掃除するしかありません。

このように考えると、ロボット掃除機というのは、整理整頓された物が少ない部屋でこそ、その実力を発揮すると思います。海外の部屋のように、土足で使う部屋であれば、床の上には物をあまり置かないので有効かもしれません。ですが、日本の部屋の殆どは土足ではなく綺麗という認識があるため、床の上に色々な物を置いてしまいます。このことが、日本の部屋でロボット掃除機を使い続けることが難しい理由ではないでしょうか。

ただ、逆に考えると、物をあまり買わずにシンプルな生活をしている部屋であれば、整理整頓されているしロボット掃除機も使いやすくて便利ということになります。ですから、ロボット掃除機を使えるような部屋にすることを目指すと綺麗な部屋になるでしょう。