プロ野球選手は、公式試合をスタジアムに観に行くと、とても華やかに見えます。スタジアムの内外では選手のポスターが貼られ、ショップには選手の写真や名前や背番号が入ったグッズが売られています。試合の最中には、大型ビジョンで選手が紹介されます。ところが、プロ野球選手の年俸をメディアなどで調べてみると、一概にそうは言えないようです。というよりも、とても格差が大きく、大きく稼いでいる選手も居れば、極端に低い選手も居るのです。
2019年度の年俸は、上から順に、巨人の菅野選手が6.5億円、ソフトバンクの柳田選手が5.7億円、巨人の坂本選手が5億円、などと言われています。会社員の生涯年収が平均数億円などと言われていますから、スター選手がそれ以上の額を1年で軽く稼ぐことを思えば、夢がある職業と言えます。もちろん、年俸以外にも肖像権に関する収入などもありますので、それ以上になるでしょう。儲かるプロ野球選手は、とても儲かっていることになります。
一方、そうではない選手も居ます。年俸が240万円の選手も複数存在しています。その差はなんと、巨人の菅野選手の270倍になります。差もすごいのですけれども、240万円という低さにも驚いてしまいます。プロ野球選手になれるのは、毎年80人程度です。司法試験の合格者が毎年1500人程度ということを考えると、プロ野球選手の狭き門は驚くべきばかりです。なのに、年俸が240万円で場合によっては数年で終わることがあるわけで、プロ野球選手になっただけでは、儲かるどころか普通に就職したりアルバイトの方がよっぽど良い場合もあるわけです。
プロ野球選手の年俸平均は4000万円弱、在籍平均が10年程度なので、生涯収入の平均は4億円弱になります。サラリーマンの生涯年収が3億円程度とも言われているので、それを考えると、プロ野球選手の方が儲かることになります。しかし、実際には先に述べたように格差が有るので、サラリーマンよりも儲かるプロ野球選手というのは限られてしまうことになります。夢はあるけれども、かなり厳しい職業であると間違いなく言えるでしょう。
プロ野球観戦にあたって、最近はスマートフォンを使えばすぐに色々な情報を入手することができます。それぞれの選手の経歴、契約金、年俸などを容易に調べることが可能になります。そうなると、5億円以上の年俸の選手と1500万円の年俸の選手が対戦していることが見て取れます。それも参考に対戦を見ると更に観戦を楽しむことができます。また、ショップの選手グッズの代金のいくらかが選手に入ることも考えて購入するのも、楽しいかもしれません。