前回の記事に続き、サラリーマン/会社員をしている中で、どんな上司や先輩についていけば良いか悩んだ時のポイントを項目ごとに見ていきます。
〇自分だけの得意分野を持っている
何か自分だけの得意分野を持っている人は、少なくともその件だけについては頼られるわけです。ある意味、なくてはならない存在になります。出世していけば、実務は部下にやらせることになるので得意分野は無くても良いような気はしますが、実はそうではありません。出世していくといっても、常に順風満帆というわけには行かず、良い時もあれば悪い時もあります。良い時は、色々な仕事が舞い込んでくるために心配することはありませんが、悪い時というのは仕事が全く来ないこともあります。他の人に仕事がまわってしまうわけです。そんな悪い時にでも存在感を発揮するためには、自分だけの得意分野があると身を助けます。会社生活というのは長いものですから、色々と状況が変化する中でも長く続く可能性が高い上司や先輩についていく、そのような視点も必要になります。
〇常に新しいことを模索している
ビジネス環境は常に変化しています。特に昨今の環境変化は厳しく、例え業界のシェアが1位であったとしても、需要を読み間違えたり管理レベルが悪かったりすると、赤字に転落してしまうようなことも多々あります。幹部は、そういったことに恐々としているわけですから、常に何かの新しい手を打っていないと心配でならない状況です。
そんななか、常に何か新しいことを模索しており、幹部との議論や雑談などで新しいしくみやシステムを提案出来たりすると目を引きます。もちろん、新しいしくみやシステムなんて早々は実現することは少ないですが、話題に出せたり、話題をリードしたり、話題をサポートするだけでも十分です。何か新しいことを模索しているという姿勢がビジネスでは必要なのです。
〇部下のことをよく見ている
上司や先輩は、部下や後輩に仕事をしてもらって初めて成果を出すことができます。もちろん、強い口調で指示すれば仕事をやってくれるでしょうけれども、最低限の仕事にとどまります。それでは、人より優れた成果を出すことは難しくなります。
部下や後輩に仕事をしてもらうには、先ずは彼らのことをよく見ていることが大切です。彼らの精神状態はどうなっていて、どの程度の仕事を受けることが出来るのか。得意分野と不得意分野がある中で、どちらをやりたいと思っているのか。キャリアパスをどのように考えて、どのような方向に進みたいと思っているのか。そういったことを理解して部下や後輩と接するか接しないかで、仕事の取り組み方は全く変わってきます。部下や後輩と仕事を上手にできる人というのは、指示の強さではなくて、指示を与える内容の工夫が上手であることが多いです。
次回に続きます。