どんな上司や先輩についていくか①

サラリーマン/会社員をしていると、当然、色々な上司や先輩と一緒に仕事をすることになります。もちろん、それぞれの上司や先輩の意見は異なっていますから、自分が何かの仕事をしようとした場合には、誰かの意見を選択することになります。また、仕事というのは単発なものだけではなく、1年から数年に渡って長く続けるものも多くありますから、その場合はどの上司やどの先輩の意見に沿って仕事を進めていくかの選択をする必要があります。
このような時、誰かの意見が優れている場合はその通りにすればよいのですが、意見が異なるけれどもどちらも優れた意見である場合は悩んでしまいます。また、優れた意見の先輩が居るのだけれども、自分の上司の意見が異なる場合、どちらを選択するかというのも難しくなります。このようになってくると、意見や上下関係ではなく、他の要素も併せて考える必要があります。
そこで、今回の記事では、どんな上司やどんな先輩についていくかについて、考えてみたいと思います。例によって、項目ごとに検討していきます。

〇幹部の考えを理解している

その上司や先輩がいかに優れた意見た考えを持っていようとも、それが会社が目指す方向と異なっていれば、その会社では大成することはありません。会社はだれか一人の優れた意見で動くわけではなく、社長や経営幹部が立てた方針に基づいて、皆が同じ方向に動いていくことで成立しています。よって、それに基づいて仕事をすることが必要になります。
ですから、どんな上司や先輩についていくかについては、社長や経営幹部など、幹部の考えを理解しているかどうかが大きなポイントになります。これは意外に難しいことで、社長や経営幹部の考えを理解するには、彼らと会話するか、あるいは彼らの発言を伝え聞くということが普段から必要になります。そして、これらの会話や発言内容を合わせて、幹部が考えていることを推察していきます。これが出来ている上司や先輩は、会社の中で大きな仕事をできることになります。
ですから、どんな上司や先輩についていくかは、幹部の考えを理解しているかが最初の大きなポイントになります。

〇幹部の考えを実行してみようとする

幹部の考えを理解していたとしても、それだけでは不十分です。実際にそれを実行しようとしてみて、初めて認められます。
元々、幹部が考えることは、理想を追いかけたり改革を目指したりすることが多いものです。従って、例え考えを理解しても、完全に実行しきることは難しいのです。これは、幹部たちも理解しています。ここで大切なことは、理想や改革に向かって、どのような実現ステップを設定しどのようなスケジュールでやっていくかを考えること、そして、それを実行に移し始めるということです。既存の仕事を持ちながらも、ここまでやるということだけでも大変な苦労です。ですが、動き始めると会社というのは意外に早いもので、そこまで持ってこれる人が、会社を動かせる人なのです。

次回に続きます。