セルフレジが増えてきましたね(GUまで!)

最近のスーパーなどでは、セルフレジが増えてきました。日本では、ほかの国と違ってしくみの進化が遅いほうだと思うのですが、セルフレジは着実に増えてきているようです。数十年前の日本では、セルフレジにしてしまうと商品が盗まれてしまったり、セルフレジが壊されてしまうではないかといった心配もありましたが、最近の日本人はマナーもよくなりましたし、そういった心配は少なくなったのかもしれません。海外では、セルフレジの導入が始まったけどもすぐに戻ったり、導入そのものを考えていないといったことも聞かれますが、これはマナーの悪さに多く起因していると聞いています。しくみの導入というのは、テクノロジーの問題だけでなく、社会の行動にも大きく影響されるというのが改めて認識されます。ちなみに、日本でも外国人が増える傾向になりまして、それがどのような影響を受けるかは予想できませんが、セルフレジを後押しするのか交代するのかというのは、マナー以外にも色々な要因がありますから興味を持っています。

ところで、セルフレジというのは、店舗側にとっては人件費を抑える目的もあるのでしょうし、もうひとつにレジの混雑を避ける目的もあるのではないかと思っています。人件費については、セルフレジを設置したところで、サポートの人員が必要だったり監視の人員が必要だったりするのであれば、過渡期にあっては効果がどこまであるかというのを測るのはなかなか難しいかもしれません。一方、レジの混雑を避けるという意味では、現在設置されているセルフレジでは、有人レジに比べて必要とするスペースが少ないようですから、メリットがありそうです。実際に時間あたりに処理できる客数を測ったわけではありませんし、セルフレジによっても速度の違いがあるので一概には言えませんが、便利なセルフレジになればなるほど効果があるのでしょう。

レジの混雑というのは、消費者にとっては苦痛になります。大型で値段が安い店舗であるほど、その傾向が強くなります。いまやどの店舗や安くて良いのかは皆が良く知っているので、消費者も集中します。そうなると、消費者としてもその店舗を避けることになりかねないので、店舗側にとっては痛手です。人気のある店舗ほど、レジの混雑を解消したいのではないでしょうか。そうなると、セルフレジの便利さというのも大きく影響します。

今のスーパーのレジでいうと、商品のバーコードによるスキャンと支払いを両方消費者が行うものを多く見かけます。この場合、商品のバーコードによるスキャンというのが慣れていないと難しいようです。一方、スーパーによっては、商品のバーコードによるスキャンは店員が行って支払いだけを消費者が行うセミセルフのところがあります。これは少し工夫されていますが、人件費やスペースの面では、効果は限定的になります。

ところで、GUの一部の店舗では、バーコードスキャンが不要なところがあります。商品の入ったかごをそのままセルフレジのボックスに入れるだけで、何の商品かを自動で判別してくれます。RFIDによる判別ということで、これは消費者にとっては便利です。コストが低くなるとバーコードにとって代わるかもしれません。

セルフレジの今後の動向が興味深いです。