新入/若手社員が学ぶべき社会人のマナー④

前回の記事に引き続き、新入/若手社員が学ぶべき社会人のマナーと題して、項目ごとに考えていきます。基本的なマナーなどは、専門のサイトなどで記載されていると思いますので、ここでは、実践的なマナーとしてお伝えしたいと思います。

〇会議での発言

これまでの新入社員といえば、会議ではあまり余計な発言をせず、どこか許されたポイントのみしゃべるのが良しとされていました。ところが、最近の若い社員は、空気を読むことに長けており、会議で意見が対立したり長時間の議論になることを避けるために、あまり発言しない傾向にあります。
これはこれで良いこともあるのですが、若い社員が少なくなった今、会議の場で新鮮な意見を聞きたいことが多々あります。表面的に、場の雰囲気に合わすような発言が多いと、がっかりしてしまいます。ですから、たまには、きっちりと思うことを伝えて皆の思いに伝える、これもある意味はマナーかと思います。

〇会社の特徴

会社には、それぞれの特徴があります。歴史を重視する会社や常に新しいアイディアに挑戦し続ける会社、そして、細かいオペレーションを重視する会社ややり方をいつも革新しようとしている会社など、様々な形態があります。
保守的な会社であれば、時代遅れなシステムやしくみを使い続けてロスをしているところもあるでしょうし、革新的な会社であっても、先鋭すぎて時代にマッチせずに現場がついていけないところもあるでしょう。これらの部分を見ていると、新入/若手社員というのは、どうしても不満を感じたり、文句を言ってみたくなるものでしょう。
ところで、世の中の会社においては、百点満点の経営を出来ているところはほとんど、ありません。資金的にも人材的にも、限りがあります。また、同じことをしていても他社に勝てませんので、何か特徴を出さねばならないと生きていけません。その結果、保守的であったり革新出来であったりと、それぞれの会社の特徴が出てくるのです。そして、生き残っている会社というのは、その特徴の部分に良いところがあるからこそ、存在し続けていると言えます。
ですから、新入/若手社員というのは、会社の特徴には文句を言うべきではありません。それは、その会社の生き方にクレームを言うことになり、ひいては、そこで働いている先輩社員にクレームを言っていることと同じです。これは、まさに社会人としてのマナーに反するものです。もちろん、どの会社にも良くない習慣などはあって、修正すべきところはたくさんあります。ですが、良い特徴は尊重されるべきであり、守られるべきと思います。
若い社員は、ネットや書籍で見る一般的な経営論をそのまま鵜呑みにするだけではなく、また、悪いところを見るだけではなく、実際にその会社がなぜ生き残っているかをよく観察してリスペクトすべきはリスペクトする、それが会社にとってのマナーではないでしょうか。

以上、これまで、新入/若手社員が学ぶべき社会人のマナーについて記載してきました。皆様のご参考になればと思います。