新入/若手社員が学ぶべき社会人のマナー③

前回の記事に引き続き、新入/若手社員が学ぶべき社会人のマナーと題して、項目ごとに考えていきます。基本的なマナーなどは、専門のサイトなどで記載されていると思いますので、ここでは、実践的なマナーとしてお伝えしたいと思います。

〇時間・期限

時間と期限、この2つは、ビジネスにはとても重要なことです。内部的にも外部的にも、多くの利害関係者が存在するビジネスでは、時間と期限をベースに物事が進んでいきます。遅れる・間に合わないというのは、様々な人に迷惑をかけることになります。時間と期限には、敏感になるほど注意しましょう。もちろん、自分に与えられた仕事の期限を守ることも大切ですが、会議開始時間や出張での待ち合わせなどで時間を守ることも大切です。このようなことをきっちりとする、例えば10分前に来ているというだけで、その人の信頼感は圧倒的に上がります。能力が高い人よりも、時間を守る人のほうが、ビジネスでは重宝されることが多いです。
また、仕事は複数の人によって完成されることが殆どですが、自分のせいではなく他の人の仕事が遅いために、それに影響されて自分の仕事が遅れる場合が多々あります。その場合、えてして、若い人は自分の責任ではないからと放置してしまいがちです。あるいは、自分が悪くないと主張したりします。
これは、自分に与えられたミッションからすると、正しいでしょう。しかし、ビジネスで求められているのは、最終的には会社として成功するかどうかであり、自分がミッションを果たしていても、結果的に会社として成功しなければ何にもなりません。極論すると、自分は与えられたミッションをこなしていても、時間や期限が満足できなければ、会社が倒産することだってあり得るのです。会社として成功せねばなりません。
ですから、自分の周りにも気を巡らせ、どこかが滞っていていれば、それを上司や関連者に報告し、いかに全体としてうまくいくかを考えることが大切です。それを互いに行いながら、時間と期限を守ってビジネスを成功に導くことが必要になります。

〇報連相

会社員として働くことになると、報連相、すなわち、報告・連絡・相談をすべきとよく言われます。これは、どういうことなのでしょうか。
上司に報告・連絡・相談に行くと、説教ばかりされて仕事が全く進まない、それだったら勝手に自分でやったほうが早いと、考える方も多いと思いますが、それは早計です。報連相には、上司が部下を説教する以外にもいろいろな意味があります。特に、上司は部下からの報連相によって、組織全体の仕事像を把握するとともに、他部署や他社の状況も把握することが出来ます。また、報連相を受けた部下以外にも、組織内外にどのような対応をしたりサポートをせねばならないかを考えます。つまり、報連相は、それを行った部下を説教するためのものだけではないのです。
自分が行った報連相が関係する先をよく考えながら、報連相を続けていきましょう。

次回に続きます。