前回の記事に引き続き、新入/若手社員が学ぶべき社会人のマナーと題して、項目ごとに考えていきます。基本的なマナーなどは、専門のサイトなどで記載されていると思いますので、ここでは、実践的なマナーとしてお伝えしたいと思います。
〇言葉遣い
言葉遣いは、ビジネスできっちりと使うべき場面、仲良くなるために砕けた感じで使う場面と2つあり、なかなか難しいものです。後者は、ルールなどはなく、うまく距離感をつかみながらやっていくしかないです。自分や相手のキャラクターによっても違いますので、空気を読みながらやっていきましょう。
さて、全社のビジネスできっちりと使う場面というのは、これは正しく覚えておく必要があります。例えば、よく知られている言葉として、「お疲れ様です」は目下人から目上の人に言う言葉、「ご苦労様です」は目上の人から目下の人に言う言葉です。これは、学生時代に覚えることはほとんど無く、社会人になってから学ぶことになります。
このようなちょっとした言葉遣いは、社内ではさておき、お客様や取引先との会話においては命取りになることもあります。まあ、そんな小さいことは気にしないでよ、というわけにはいきません。相手が少し機嫌を損ねただけで、取引がうまくいかないということも、実際にはよくあります。ですから、ネットで調べたり本を読んだりして、勉強するようにしておきましょう。
かといって、あまり恐れてばかりいては、お客様や取引先との前に出れなくなってしまいます。また、ネットや本には載っていなくて、実践の場で学ぶべきことも多くあります。このようなことは失敗しながら学んでいくしかありません。歳をとってから失敗するわけにもいきませんので、若いうちに経験を積んで、小さい失敗を繰り返しながら覚えていくようにしましょう。
〇整理整頓
整理整頓については、最近の若い人は上手ですので、心配することはあまりありません。昭和社員だと、昔から書類に埋もれて仕事をしていたので、机の上に多くの書類が散らかっているというのが一般的でした。ですが、最近の若い人は、パソコンやスマホでデータを見ることに慣れていますから、書類を必要としていません。ネットを通じて提供されたデータを、昭和社員はいちいちプリントアウトしますが、最近の若い人は画面上で処理をすることができます。ですから、必然的に机の周りが散らかるということがありません。
そうなると、逆に、共通の場や他の人の場の整理整頓をどう考えるのかということになります。以前は、そういうことは新入/若手社員の仕事でしたが、今はそれ自体が問題になるので多くのところはやらせていないでしょうし、専門の業者にさせることが多くなってきました。それで事足りることも多いでしょう。
ですが、それでもどうしても手が届かないことがでてきます。ですから、他の新入/若手社員に対して嫌味になったり反感を買わない程度に、共通の場や他の人の場の整理整頓を軽くやってみてはいかがでしょう。さりげない感じでやっていると、昭和社員が感心すると思います。
次回に続きます。