トランプ大統領訪日(2019年5月)についての雑感

アメリカのトランプ大統領が訪日されました。今回の訪日は、25日の土曜日から28日の火曜日までの4日間となっています。主な予定は、日米首脳のゴルフ、大相撲夏場所の千秋楽を観戦、都内の炉端焼きでの夕食会、天皇・皇后両陛下との会談、日米首脳会談、北朝鮮による拉致家族被害者の家族と面会、海上自衛隊の護衛艦「かが」に乗船となっています。日本では、令和初の国賓ということでとても盛り上がっており、テレビでもこの話題で持ちきりになっています。

今のトランプ大統領は、中国との貿易問題、北朝鮮との核に関する問題、イランへの圧力問題など、アジアの外交で多くの問題を抱えています。このようなアメリカの外交問題は、日本の外交問題にも大きく影響します。利害関係が一致するもの、利害関係が相反するものなどが複雑に絡んでいます。もちろん、アメリカと日本との間の外交問題も、多くの利害関係が含んでいます。このような世界が複雑に絡み合っている状態の中で、アメリカ大統領が4日間も日本を訪れるということ、そして、日本が国賓としてアメリカ大統領を丁寧に迎えるということは、両国が協力をしながらやっていく必要があるものが多いということでしょう。共同声明が見送られる方向で調整に入っているということなので、国賓としての訪日ながらも難しい関係であることは見て取れます。表の姿と水面下の交渉は、全く違うのかもしれません。

それでも、一国民として初日のトランプ大統領の行動を見ているのは、興味深いです。サラリーマン/会社員という視点だと、大事な取引先や社内の幹部を接待する場面に直面することは多々あることであり、うまく進行しているのか?などと余計な心配をしてしまいます。

まず、大切な人をお迎えする時に、交通機関がうまく繋がるかということがあります。渋滞があったり、遅れがあったりすると、待たせたり予定が狂ってしまうことになってしまいます。ですが、もちろん、今回はその心配はほとんどありません。警備さえしっかりしていれば、空港も道路も日本の中を最優先で動くことができます。よほどの天災が無ければ心配は不要でしょう。

次に心配なのは、天候です。特に野外で行うスポーツや観光は、その影響を大きく受けます。今回は、2日目のゴルフが一番雨の影響を受けると思いましたが、良い天気でした。が、逆に良い天気すぎて、熱中症が心配されるくらいの高い気温になってしまいました。おそらく、涼をとるための多くの工夫がゴルフ場でなされたのではと推測されます。熱中症でやられてしまえば、元も子もありませんからね。

また、大相撲や炉端焼きも心配のネタが多くあります。事件に巻き込まれないか、食べ物が当たらないかなど、になります。おそらく、国技館も炉端焼きも、色々なことを想定して、色々な準備をしたことでしょう。大相撲の観戦など、あれだけの観客が入っているのですから、考慮すべきことがたくさんあったでしょう。責任者の方には、ホント頭が下がります。

というように、今回のトランプ大統領訪日は、最後はサラリーマン/会社員の目で見てしまいました。