東京6大学野球連盟の試合を見てきました。2019春季リーグも大詰めの第7週1日目です。第一試合が法政大学-明治大学、第二試合が東京大学-立教大学というカードです。優勝争いは大詰めであり、明治大学が勝てば優勝が決まるという大一番でした。もちろん、神宮球場です。まだ5月なのに、熱中症に注意するようにアナウンスがあるなどの、熱い日でした。
東京6大学野球といえば、東京に所在地がある6大学の公式野球リーグです。早慶戦を起源とし、1925年に正式に発足、1926年から神宮球場が実質的な専用球場として使用されてきました。早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、法政大学、東京大学、立教大学の6つの大学の野球部で構成されています。全国的にも有名であるため、多くの球児が集まります。過去、プロ野球が人気を博するまでは、野球で最も人気があったのは東京6大学野球とされています。現在では、プロ野球人気が高いので流石にそれには及びませんが、それでも東京6大学の卒業生は多く、関東地区に有名企業がたくさんあることもあいまって、一定以上の観客を集めています。早慶戦、優勝を決める試合、人気選手が出る試合などがチケットを入手するのが困難な場合もあります。
内野席には応援用の席があり、両校のカラーをまとった観客が入っています。応援団の学生、チアリーダーが応援をリードし、校旗を掲げたり校歌を唄ったりします。応援の一体感、熱のこもりよう、迫力は、ある意味プロ野球よりも優れている部分が多くあります。東京6大学の卒業生や関係者ではなくても、十分楽しめることと思います。
さて、第一試合は優勝が懸かっているだけあって、明治応援席は満席です。特別内野席も多くの明治大学ファンが来場していました。初回から2点を先制した明治大学は、試合の中盤まで押し気味で試合を進めます。球速140キロ以上を常時計測する森下投手の出来が良く、点数を取られる感じがしません。7回を終わって明治大学が3点をリードしており、これでこのまま優勝かと思われました。
ところが、8回の表に、突如、森下投手が崩れます。ランナーを2人出してしまい、そこで代打に出た法政大学の中村迅選手に同点3ランホームランを打たれてしまいます。更には、9回の表に1点を取られて逆転を許してしまいました。9回の裏の明治大学の攻撃ですが、あっさり2アウトまでいってしまったのですが、土壇場で明治大学の喜多選手に同点ソロホームランが飛び出します。逆転されてもそのまま流されず、再度同点に戻すあたりは、優勝を狙う好調の明治大学の勢いでしょう。残念ながら、これでゲームセットとなり、第一試合は、同点で終わることになりました。
第二試合の東京大学-立教大学ですが、さすがに実力の差があり、終始、立教大学が落ち着いて試合を進めました。結果的には0-4で立教大学が勝利しました。この試合も、東京大学や立教の大学の応援ともに華やかで迫力があり、試合を盛り上げていました。
スポーツ観戦が好きな方には、伝統と華やかさを兼ね備えた東京6大学野球はおススメです。値段もプロ野球に比べて安価ですので、一度行かれてはいかがでしょうか。