部下のやりたいように仕事をやらせる

「部下のやりたいように仕事をやらせる。」これだけを書くと少し誤解されるかもしれません。なんでも部下の好き勝手に仕事をさせるということを言うのではなく、部下がやりたいように仕事をさせた方が良いのはどのような場合かを考えます。

部下が上司の指示と違う仕事をしたいというのには、いくつかの種類の理由があります。会社の方針に興味が無くて違うことをしている場合、会社の方針が間違っていると思って違うことをしている場合、会社の方針に同意しているが上司の言っていることが間違っているので違うことをしている場合、会社の方針に同意しているが上司の言っていることがずれているのでやることを少し変えている場合、会社の方針に同意して上司の言っていることにも同意しているがやり方を変えたい場合、など、それぞれです。いま書いた順番は、通常のサラリーマン/会社員にとっては、会社に従うという点では良くない順に書いています。このそれぞれの場合、上司としては、どのように判断したら良いでしょうか。

まず、部下が、会社の方針に興味が無いか間違っていると思っている場合です。これは、サラリーマン/会社員にとっては、通常は合ってはならないならない話です。特段の事情が無ければ、許しておくことは出来ないでしょう。特段の事情というのは、例えば、会社の方針が急に変わってついていけないとか、会社の業績が極端に悪くなっているのに改善の見込みが全くない場合などです。このような場合は、一定期間は許す手もありますが、長期に渡るようであれば、強く指導すべきでしょう。なお、本人のやっていることが、間違っていなかったり将来は大きな可能性を秘めているのであれば、例えば、時間外で会社に迷惑をかけていないのであれば、許しても良いかもしれません。

会社の方針に同意しているが、上司の言うことに同意できずに少し違うことをしている場合は、どうでしょうか。これが、結果として会社の方針に沿って大きく貢献する可能性があるならば、認めることも良いかもしれません。ただし、上司が自部署でやるべきことを他のメンバーでできることが条件になります。上司としては、自部署の懐具合を確認して、余裕があれば期待値にかけることになります。

最後に、会社の方針に同意して上司の言っていることにも同意しているがやり方を変えている場合です。やり方を変えるというのは、自分のやり方が自分にとって効率が良い、慣れていることなどの理由から、上司の指示に従わないことが多いです。作業をする実務メンバーに多い問題ですが、極端に効率が落ちなかったり、ミスが発生しないのであれば、目くじらを立てて合わさせる必要も無いかもしれません。

部下のやりたいように仕事をやらせるどうかの判断は、本人の気持ち、会社としての統制、会社への利益、などを考慮して、どのようにバランスを取っていくかという判断であるわけです。

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