映画感想:シン・ゴジラ

いまさらですが、映画作品「シン・ゴジラ」を観ました。従来の怪獣映画のように、迫力をメインとする映画かと思って気軽に観始めたのですが、実は、現在の政治や経済をよく表現した、人や組織の動きを中心にした映画であり、良い意味で予想が外れた映画作品でした。観られたお子様には物足りなかったかもしれませんが、サラリーマン/会社員の視点では、とてもおもしろいものでした。というわけで、この映画の感想を記事にしたいと思います。

最初にゴジラが現れるシーンです。東京湾から、川を上流に上がっていくのですが、全貌を見せないために正体が何かがよく分かりません。有識者が集まって色々な意見が出ますが、社会的な地位があるものは手堅い意見しか言いません。情報が無いから何も分からないとか、国民を不安に陥れないために上陸する危険性が無いなどです。これは、現在のビジネスの世界でも多く行われていることだと思います。結果、これらの意見を大きく覆して、ゴジラは上陸して東京を襲います。もちろん、この頃には手堅い意見を言っていた人は影も形もなくなり、政府も現場も追い込まれて対応が難しくなってきます。これも、よくある話です。

また、ゴジラへの対応ですが、非難するにしても攻撃するにしても、所轄官庁はどこなのが、法律的にどのような対応をして良いのか、どのマニュアルに沿って対応してよいかなど、複雑化してしまった現在の社会のマイナス面が多く表れます。ただ、この映画の素晴らしいところは、所轄官庁が整理されていき、法律的にもこのように解釈すれば問題ない、また、マニュアルに頼らないなど、現場では数多くのことを解決していきます。つまり、例えゴジラが現れようとも、現場では、色々なルールやしくみの中でそれらを解決しながら物事にあたっていくことが描かれています。これは、今のビジネスマンにとって共感できることが多いと思います。

ゴジラは、放射能を発します。現在では、放射能というのは日本国民にとって重大な関心事です。ゴジラの登場による放射能の存在がネット上で拡散され、国民の不安が大きくなり、政府はこれに対応せざるを得なくなります。ネットの拡散と国民の疑問への素早い対応、これも今の社会では必要なことになっています。

また、ゴジラの暴れる範囲が大きくなるに従い、アメリカの介入度合いも大きくなってきます。その理由は色々とあるのですが、これも今の国際情勢を反映しています。自国だけではなく、諸外国の反応も含めてゴジラの対応をしないといけないというのは、まさに今の時代だと思います。

最後にゴジラを止めるのは、血液凝固剤による凍結です。ここにも、膨大なデータ処理、化学プラント工場への製造の依頼、またデータの開示の可否など、多くの問題が発生します。現在のモノづくりが高度になっている状況と、それを動かす大変さも描かれています。

このように、本映画作品は、お子様よりも現在にビジネスで活躍している人が楽しめる映画になっています。機会があれば、一度ご覧になってくださいませ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする