前回に引き続き、単身赴任や家族との別れなどにより、中年男子が一人暮らしをする場合の注意点を項目別に書いていきます。今回が最後です。
〇思わぬ出費に備える
中年男子でも、会社や職業によって収入は色々な幅があると思います。もし、サラリーマンを一定期間続けているのであれば、収入もそこそこいっているかもしれません。単身赴任の方でお子様がいらっしゃる場合は支出も多くて大変だと思いますが、お子様が就職されたか、元々お子様がいらっしゃらないか、または未婚の方であれば、比較的生活は余裕があるかもしれません。そのため、衣食住に少し贅沢をしたり、高価な買い物をしたりということが起きやすくなります。特に、一人暮らしをしていると、その傾向は強いでしょう。ですが、中年男子は、このあたりを少し気をつけていかねばならない時期になります。
というのも、中年男子以降になると思わぬ出費が多発する可能性が高くなるからです。先ず注意すべきは、医療費です。両親が健在であれば、色々な病気をお持ちでも普通でしょう。また、中年男子本人や配偶者も大きな病気をしてしまう可能性が高い年齢です。このようなことを考えると、思わぬ大きな医療費の出費に備えていた方が良いでしょう。
また、両親が居れば、医療費以外にも出費がかかる可能性があります。リタイヤしているので収入が少なく、生活費のサポートをしないとならないかもしれません。持ち家が古ければ、大きな修理が必要となることもあるかもしれません。旅行や食事にも連れて行ってあげないとならないかもしれません。子供の頃と違って、今度はこちらから両親にお金を使わねばならない可能性があります。
こういうことを考慮して、中年男子は、もし生活費に余裕が出来てきたとしても出費をそろそろ控え、将来に備えた方が良い年齢でもあります。
〇スマートでコンパクトな生活を目指そう
これまで、中年男子が気を付けるべきいくつかの項目について考えてきました。改めて読み返してみると、共通的なコンセプトというのは、スマートでコンパクトな生活を目指そうということのように思います。健康に気を遣い、身の回りを小綺麗にします。簡単な趣味を持って生活を充実させますが、今後に備えて出費も抑えていく。つまりは、これまで色々なことを経験してきましたから、今後は人生の総仕上げに向かってスマートでコンパクトな生活をしていって、来るべきリタイヤ後の人生に備えていくということでしょうか。ある意味、人生の終わりに賢く向かっていく時期なのかもしれません。
これで、今回の中年男子一人暮らしで心掛けることのシリーズを終了します。仕事も忙しく、離れた家族や親族の対応もあり色々と大変だと想定します。でも、荒廃した生活を送るのではなく、スマートでコンパクトな生活をしていきましょう。