前回の記事に続き、就職活動の悩み、そして面接での答え方などを考えてみたいと思います。項目ごとに順に考えていきます。今回がシリーズ最終回となります。
〇書類選考が通らない
書類選考する側としては、学校、学部、学科からまずチェックします。そこから、自己PRなどの文章を見て、どのような学生であるかを探ろうとします。この2つから、書類選考を主に行います。このうち、最初の学校、学部、学科は書き換えるわけには行きませんから、工夫できるのは自己PRなどの文章になります。ここをどのように書けばよいのでしょうか。
まずは、ネットなどを参考にして、どのような書き方が推奨されているかを確認しましょう。最近は、多くの学生がネットで勉強したり、学校やセミナーで練習して書いてくるので、一定レベル以上に無いと見劣りしてしまいます。ですから、使われている文字、ストーリーの展開、などを参考にして、どのような文体が好まれるかを吸収しましょう。
基本的な文体をマスターしたならば、あとは自分なりにどのような文章を書くかということになります。ここで、一般的なこと、例えば、御社のここが良いと思いますとか、私の長所はこういうところです、といったようなことだけを書いたとしても読み手の興味を全く引きません。そのようなことは誰もが書いていますし、あなたのことを知りたいと思って読んでいるのに、あなたのことが分からなければ通しようがありません。ですから、なるべくあなたを知ることができるようなこと、エピソード、経験、家族や友人など、あなたのことをうかがい知れるようなことを書いた方が良いと思います。
面接官は、文章の美しさや体裁を求めているのではありません。あなたのことを知りたいと思って読んでいるのです。ですから、あなたのことが知れるようなことを書きましょう。
〇面接がうまくいかない。
面接も書類選考と同様に答え方の基本、と言うのがあります。これも、一定レベル以上に無いとなかなか難しいと思いますので、ネットや本やセミナーなどで勉強しましょう。受け答えの基本やNGワードなどは知っておいた方が良いです。ですが、それだけでは不十分です。スタート台に立っただけです。そこからどのように発展させるかが勝負でしょう。
面接官は、受験側に対して、先ずは普通に受け答えが出来るかを見ます。これは、ある意味、相手に合わせることが出来るかということを見ます。ネットや本の通りにそのまま受け答えするのではなく、相手が求めている答えを想定した会話をするなどが必要です。常に相手が何を問いたいかを考えましょう。
次に、相手はあなたに本質を探るような質問をしてくる場合があります。ある問いに対して答えると、それに対してまた問いが返ってくる。それに答えるとまた問いが返ってくる、といった感じです。これは、ある意味、あなたの答えが本質をついていないということにです。本質をつけばそこで問いが終わります。このことは、自分自身を正しく見つめることでもあります。ですから、面接でこういうことが続くのであれば、それについてよく考える、周りの人に答えを聞いてみるなどして、自分自身の考察のレベルアップをしましょう。
このように、相手の質問を理解し、求めている問いに対してきっちりと答える、これが基本です。これを目指していただきたいと思います。
以上で、今回の「就活の悩みに答えてみる」シリーズを終わります。受験する人には色々な人が居るように、面接官も色々な人が居ます。ですから、落ちたとしてもくよくよせずに、次に行きましょう。かといって、同じ事ばかりしていても通るとは限ません。手を変え品を変え、色々と試してみましょう。ある意味、異性へのアプローチに似ているかもしれません。