若いサラリーマンや会社員の会話を聞いていると、「仕事で失敗した!評価が下がる?俺はもうダメかも!」という話に遭遇することがたまにあります。これは、新入社員~入社3年くらいまでの、真面目な社員に多いです。役員に出した資料の数値が間違っていたり、商談の中で頓珍漢なことを言ってお客様から不信感を買ったり、その内容は様々です。このようなことが起こってしまった場合、本当にそのサラリーマン/会社員の評価は下がってしまうのでしょうか。今回は、このような問題、つまり、若いサラリーマン/会社員の失敗について考えてみます。
仕事では、失敗はつきものです。特に、数値の間違いについては、システム上で自動的に算出するものは除き、色々な数値を集めてきて足したり引いたり書けたりすると間違いというのは起こるものです。また、お客様との商談についても、色々な人が居ますから、商談で全てのお客様を満足するさせるということは、難しいものです。そういうことは、上司は知っています。上司も色々なミスをしてその立場になったわけで、一度もミスをせずに出世した人は皆無と言っても過言ではありません。逆に、ミスをしない仕事と言うのは、ミスをするリスクが無い簡単な仕事しかしていないと言えます。ですから、仕事で失敗したといって評価が下がるということは、直結しません。
かといって、どんな失敗でも許されるわけではありません、では、どんな失敗が評価が下がり、どんな失敗が許されるのでしょうか。
評価が下がる失敗というのは、失敗することが明らかにわかっており、それを周りが明らかに指摘していた場合です。例えば、その集計の方法をすると間違った数値しか算出されないのに、やり方を変えずにやはり間違えてしまった場合。そのお客様との相性が周りから見ても分かるので、コンタクトしないように言われているのに、コンタクトしてしまってトラブルになった場合などです。いくら、大変な仕事を買って出たり、前向きに仕事をしようとしていたとしても、失敗することがわかっていて失敗されると、会社にとっては迷惑でしかありません。これは、止めるようにしましょう。
逆に、許される失敗というのは、あらかじめ失敗する可能性があるということが本人が分かっており、それでも、そのやり方でやるしかないか、その本人が会社の中で一番レベルが高い時です。この場合は、会社としても失敗する可能性があるとしても、その本人に賭けるしかないわけで、この場合は失敗したとしても問題はありません。」
つまりは、やる前から分かっているのに強引にやってしまって発生する失敗は間違いなく評価が下がり、その本人にしか出来ない仕事で失敗するリスクが有ったとしてもやらねばならなかった仕事の失敗は許されるわけです。よくよく考えると当然です。もちろん、多くの仕事がこの両極端のどちらかに偏っているわけではありませんから、どの程度かによって評価の上下が決まります。
ですから、起こってしまった失敗の原因を分析し、評価が下がる失敗は反省して同じことを繰り返さないようにし、失敗しても問題のない仕事は、どんどん受けるようにしましょう。