働き手が少なくて働き方改革と言われている昨今、新入社員というのは、きっと各社どこでも貴重な存在であると思います。各部署から新入社員を要望しても、なかなか割り当てられることも少ないのではないでしょうか。
そんななか、ようやく配置された新入社員というのは、やはり社会に慣れていないので考え方もまだまだ未熟ですし、仕事も覚えて一人前になるには時間がかかります。そんな新入社員というのは、ひと昔前だと、研修と称して現場で作業をやらせたり、職場でも単純作業や宴会幹事をやらせたりということが多かったものです。しかしながら、昨今の新入社員は転職先も豊富にあるでしょうから、嫌になったら行先も結構あります。ですから、職場としては新入社員を隅には置けない扱いをしているのではないでしょうか。色々な気を遣って、あまり不満が起きないように腫れ物に触るように接している部署もあるかも知れません。
これは、新入社員が入社したてのころは職場に溶け込みやすいかもしれません。また、社会に入って色々な不安を持っているところで先輩社員が優しくしてくれるので、この会社でやっていけそうという安心するかもしれません。
ですが、これを長く続けていくことは、あまり良くありません。昨今の若い人は優秀ですので、周りの人と自分の仕事の質が違うことに気づくことも多いです。また、もし気づいていなくても、同窓でバリバリと仕事をしている人の話を聞いて場合、自分がすんなりと仕事が出来ているのならば、自分の仕事を物足りなく感じることもあるでしょう。つまり、多くの場合は、お客様扱いで仕事をさせていても、新入社員自体が物足りなくなって、かえって会社や職場を離れてしまうことになりかねません。
ですが、新入社員も現金なもので、急に仕事が厳しくなると嫌になるかもしれませんし、難しい仕事を渡しても拒否してしまう可能性があります。というのも、最近の新入社員は、失敗する事や評価が下がることを嫌がる傾向にあるからです。では、どうしたら良いでしょうか。
一つの案としては、難しい仕事を渡し、そのやり方を一つずつ教えながらサポートしていく、それも、たた単にやり方を教えるのではなく、なぜそれをやるかという理由を明確にして論理的に解説しながらサポートすることだと思います。これにより、論理的に動くことが得意な新入社員は立ち上がりが早いと思います。
また、失敗しても仕事の責任を新入社員に全く負わさずに上司が負うことだと思います。これを最初に明言した方が良いでしょう。失敗したり評価が下がることを恐れる新入社員にとって、安心して仕事に取り掛かることができます。
そして、最後に大切なことは、やはり、きっちりと指導することでしょう。甘い考えや間違った考えは、はっきりと正す必要があります。本当に新入社員のことを思い、上記のように用意周到で丁寧に指導しているのであれば、彼らもそれを理解し、受け入れるはずです。逆に、それも分からないような新入社員であれば、今後良くなる望みは少ないと思います。それくらいの自信と決意をもって臨みましょう。