会社では色々な人が働いています。もちろん、各社には「採用」というのがありますから、それぞれの社風に合った人が採用されますので、極端に会社に合わないという人はなかなか採用されません。しかしながら、それなりの規模の会社ですと、幅広い年齢層の方が働いています。若い方ですと18歳程度、年配の方ですと60歳程度が一般的でしょうか。アルバイトを雇用している会社や専門職の方を多く雇用していらっしゃる会社ですと、その幅はもっと広いかもしれません。一般のコミュニティでは幅広い年齢層の方と長く一緒に活動するということはあまり有りませんから、そういった意味からすると、会社というコミュニティは年齢層の広さが特徴かもしれません。そうなってくると、会社でうまくやっていくには、いかに幅広い年齢層の方と上手く付き合うかというのが、ひとつのポイントなのでしょう。
ところで、それぞれの年齢層の方は、団塊の世代、バブル世代、ゆとり世代などなど、世代ごとにその特徴を表す言葉が用いられてきました。いまも、新しい世代が登場するたびに、いろいろな言葉で表現されています。つまり、年齢によって物の見方が変わるという違いだけでは無くて、世代ごとにも特徴があるというわけで、その2つを頭に入れて付き合う必要があるわけです。
最近の日本の人口構造によると、働き手がどんどん減ってきています。つまり、年齢層が高い人が多く、年齢層が低い人が少なくなってきています。こうなると、歳を取った人が気を遣い、若い人がちやほやされる構造になります。いまの40代や50代の方は可哀そうなものでして、若いころから先輩社員に怒られ気を遣いながらなんとか競争に勝ち残り、ようやく今の地位を確立しました。そして、これからようやく偉そうに出来ると思っていたら、若い人が少なくなかなか入社してもらえないので、いまは若い社員に気を遣うことが大事な仕事になっています。一生、違う世代の社員に気を遣う巡りあわせということになります。この悲哀を表現したサラリーマン川柳がウケたりもしています。
では、今の若い社員は、それに乗じて好き放題していても良いのでしょうか。いや、必ずしもそうではないと思います。RPAやAIによって、働き手が多く居なくてもやっていける時代が近づいています。また、いくら働き手が少ないと言っても、同世代にはそれなりのライバルが居るわけで、いつかはライバル間の競争になります。そうなると、先輩社員に助けてもらったり、引き上げてもらうことが必要になってきます。やはり、多くの世代に好かれることは重要でしょう。
ですから、今回の記事では、若い社員が昭和社員に気に入ってもらい、味方になって色々助けてもらうにはどうしたら良いのか、というのを考えていきます。
次回に続きます。