組織変更のポイント・注意点⑦

前回に続き、企業における組織変更のポイント・注意点について書いていきます。組織変更は、色々なところに影響を与えるので、項目ごとに注意して見ていきます。

・リーダー自身が分かりやすくアピール

組織変更というのは、経営者や組織長が目的があってするものです。その目的は、販売を多くするとか、新商品を開発するとか、新サービルを提供するとか、効率をあげるなど、多様です。そして、目的は、一つでなくて複数あることが殆んどです。ところが、結果として行われた組織だけを見ても、経営者や組織長の思いはなかなか伝わらないものです。また、組織だけ変更しても、しくみやルールも変えないと、現実的には目的に向かわないことも多く有ります。
ですから、組織変更した後でも、経営者や組織長が引き続きメンバーに説明を行ったり、定期的に面談を行ったりして目的に向かっているかを確認することが必要です。そこで、経営者や組織長が、強く目的達成に向かっている姿を見せ続けることで、メンバーも含めて初めて変わっていくのです。たとえ、大きな組織の長であっても、自らが直接アピールしていくことが重要です。

・若手を育てる

昨今の経営者に要求されるのは、短期的な成果が多いです。従って、組織変更も短期的な成果を狙ったものが多くなります。ベテラン/即戦力が動ける組織です。これは、時代の要請ですので、ある意味は仕方がないでしょう。ですが、会社というのは継続して利益を上げて成長していくべきものですから、それだけではいずれ無理が来ます。また、短期的な成果を狙うとしても、社員の誰かのモチベーションが急に上がって大きな成果が上がるなどをしないと、実際は難しいです。
これらを解決するには、やはり、若手の成長/やる気がキーになります。いかに若手が成長し、やる気がでるような組織にするかが、組織変更にとっては重要です。将来が期待できる若手については、それぞれが働きやすく、責任もあり、モチベーションが上がるような工夫をしましょう。これは、思ったよりも意外に早く成果が出ることが多いです。

・若手の失敗をりカバーできる組織を

前の項目で若手を育てるということを書きましたが、どうしても失敗がつきものです。逆に、失敗をしないと若手もなかなか成長できないでしょう。ですから、組織を作る場合は、若手が活躍できるようにすることも大切ですが、失敗した時にリカバーできる組織にしておきましょう。それは、その部署にリカバーできる人材を配置することであったり、横の部署がリカバーできるような構成にしておくことなどです。あらかじめ、それを想定して置き、場合によっては事前にリカバーを頼んでおくことも良いでしょう。先を読んだ組織変更と手回しをしておきましょう。

次回に続きます。

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