インターネットで変わった仕事環境⑨

前回に続き、インターネットによって変わった仕事環境を項目ごとに考えて、どのように仕事を良い方向に持っていくかを考えていきます。今回が本シリーズの最終回になります。

・未経験の仕事も勉強しやすい

仕事をしていると、大企業の大人数の職場で働いていない限りは、仕事で分からないことや未経験でやり方が分からないこともあろうかと思います、ひと昔前にルーティーンで決まり切った仕事をしていた時代とは異なり、新しい取引形態や新しいビジネスモデルや新しい法律が続々と登場してくるので、うかうかしていられません。分からないことや未経験のことであっても素早く対応することが求められます。
もちろん、何か新しいことに対応すべきということになれば、研修会や講習会に出席したり、詳しい人を雇ったりとするのが最初に考えることでしょう。ですが、何から何までそのように対応していると、時間とお金がかかってばかりです。
いまや、インターネットで検索すると、先人たちが経験に基づいて色々なことを書き残しています。場合によっては、インターネットの検索だけで出来てしまう仕事も多いと思います。ですから、やったことが無い仕事だからと言って諦めるのではなく、自分でインターネットで検索して何とか対応していくくらいの気概を常に持っておくべきです。逆に、新しく社会人になる方は、このようなことが得意な方ばかりです。古い人も負けないように頑張って時代についていかないと、仕事が全く出来ない人になりかねません。インターネットを使って新しいことにどんどん挑戦しましょう。

・会社の良いことも悪いこともすぐネットに上がる

本項目がこの記事シリーズの最後になります。
インターネットで仕事の環境は色々と変わってきました。私たちの仕事も多くが便利になって、工夫次第で効率的にこなすことも可能になってきました。一方、注意すべきこともあります。その代表例が、ここに挙げた、会社の良いことも悪いこともすぐネットに上がるということでしょう。
会社の良いことが上がるというのは、それは素晴らしいことなのですが、必ずしも単純に喜んでよいものではありません。落とし穴も沢山あります。例えば、自社の製品が優れており、ネット上で高く評価されたとしましょう。そうなると注文が殺到することも考えられます。ですが、急な増産に対応できないのであれば、納期が長くかかるということで、ネット上の評価はすぐに下がるかもしれません。焦って増産体制を作ったとしても、ネット上の評価が上がらなかったり消費者の嗜好が変わったりしてしまうと、売れずに在庫の山を築くかもしれません。
また、悪い評判がネットに上がってしまうと、会社にとっては致命傷になりかねません。それが風評被害であったとしても、その会社にとってはどうすることもできません。こうなると、悪い評判に対して、どのようなことが起こるかを予測して、対応せねばなりません。しばらくは事業を縮小することも必要かもしれません。
このように、エゴサーチを勧める訳でもありませんが、自社のネット上の評判を常に気にしておくというのは、この時代は大切なことです。

以上、インターネット変わった仕事環境について述べてきました。要は、インターネットの本質でもあるのですが、情報をいかにうまく使いこなすかがポイントになります。ネット社会は今後も続くと思われますので、互いに頑張って行きましょう。