前回に続き、インターネットによって変わった仕事環境を項目ごとに考えて、どのように仕事を良い方向に持っていくかを考えていきます。
・市場の反応が分かる
インターネットが普及するまでは、商品やサービスや企業に対する反応や評価は、なかなか分かりにくいものでした。専門誌などのアンケートや小売店での評判を集計しないと、正確にはつかめませんでした。ところが、インターネットの活用が一般的になったことにより、特に大手ショッピングサイトや比較サイトの登場により、反応や評価が直ぐ分かるようになりました。
このため、例えば、自分たちが供給する商品やサービスについての反応や評価に応じて、対応を早くとれるようになりました。反応や評価が良ければ、商品やサービスの供給量アップにすぐに動けますし、反応や評価が悪ければ、供給量を減らして不要な在庫やサービス人員をかかえないようにすることが出来ます。つまり、効率的な運営ができるようになったということです。最近のビジネス市場は変化が激しいため、利益が得られるものは素早く刈り取り、損失を出しそうなものを早く止めることが、経営のポイントです。上手にインターネット上の市場反応を活用しましょう。
・出張が容易になった
出張するとなれば、以前はその準備が大変でした。交通手段を探してチケットを予約し、宿泊施設を予約する必要がありました。それでも、国内出張であれば、予約しなくても列車は最悪は自由席でも乗れますので、行こうと思えば行けました。ところが、海外出張ですと、飛行機の予約や海外のホテルの予約がありますから、業者さんにお願いして1-2週間はかかるというのが普通でした。
ところが、インターネットが発達したおかげで、このような苦労が一気に少なくなりました。例えば、国内の出張でいうと、飛行機や新幹線が交通手段の代表例ですが、これは、交通各社のサービスを受けられる会員になっていれば、オンラインで座席予約が可能です。
海外出張にしても、飛行機の予約はもちろん、海外のホテルの予約もインターネットによって個人で行うことも容易になりました。このことによって、海外出張であっても、パスポートが有ってビサが必要ない国であれば、即日の出張も可能になりました。インターネットを使いこなすことによって、ビジネス出張を効率的にこなすことが可能です。
もちろん、海外出張にあたっては、交通手段以外にも多くのことを準備・調査する必要があります。言語、通貨、水、チップ、コンセントなど、事前に調べるとともに日本で用意していくこともあります。これも、インターネットで数時間検索することによって調べることができますし、最近の空港にはコンビニエンスストアや百円ショップをはじめ多くの種類のショップがありますから、事前に調べておけばフライトの直前に多くのものを揃えることが出来ます。
出張が必要になった時に速やかに行けるというのは、ビジネスではとても有利です。
次回に続きます。