インターネットで変わった仕事環境①

いまや、仕事において、インターネットは欠かせぬ存在になっています。ここでいうインターネットは、社外とのやり取りだけではなく、イントラネットなどによる社内でのネット接続環境も含みます。要は、ネット環境の整備によって、仕事、ひいてはビジネスの環境が大きく変わりました。
その中には、便利になったものもあれば、不便になったものもあります。私たちは、便利になったものは広めたり深めたりすることによって仕事のレベルを上げ、悪影響が出たものは被害を小さくする工夫が必要になってきます。
そこで、今回は、インターネットによって変わった仕事環境を項目ごとに考えて、どのように仕事を良い方向に持って行くかを考えていきます。

・社内の情報伝達が早い

インターネットにより、電子メールであろうと、チャットであろうと、ホームページの掲示であろうと、社内での情報伝達が格段に早くなりました。例えば、日本で会議をしている最中に、その状況をシンガポールに赴任している人に伝えるということも可能です。その気になれば、世界中のどこに対しても瞬時に情報を伝えることが可能になったのです。
これには、良い面と悪い面があります。良い面で言えば、入手した情報や物事が決定された情報を、必要者にすぐに伝えることで、必要者が仕事を進めやすくなります。お客様との商談結果をすぐに伝えることで、それに対応したアクションを誰もがすぐに取ることが可能です。社長や役員や事業部長がある判断を下せば、それに応じた行動を地球の裏側でも行うことが可能です。多くの人は、お客様との商談結果や経営者の判断に基づいて動いていますので、それが共有されると対応速度が速くなるのです。
一方、悪い情報と言うのもすぐに伝わります。会社内でのトラブルや経営者のマイナス発言など、伝える必要もないし伝えること自体がマイナスになるので伝えなくてよいことも、電子メールやチャットなどで伝わってしまうことになります。このことにより、会社としては社員がモチベーションダウンするなど、悪い方向に動きます。
また、世代によって、ネット環境を使う範囲やテクニックが大きく異なるので、それを良く理解していないと、仕事がうまく行かない場合もあります。例えば、中年以上の世代ですと、身の回りで起こったことを軽々しく周りに伝えたりしないものですが、若い人や新入社員などは、身の回りで起こったことは直ちに仲間内でネットで共有してしまいます。
例えば、会社によっては、新入社員が複数居る場合に、定期的に人事が面談を行う場合も多いかと思います。中年以上の世代ですと、人事と行った面談内容というのは、あまり同期でも共有することはなかったと思います。ところが、最近の若い人ですと、人事と行った面談内容を同期の間ですぐに共有し、共有された同期の者はその情報を知った状態で面談に望みます。ですから、人事が若い人に同じ質問をしているとしたら、それはすでに知られているでしょうし、違う質問をしたら、俺は違うと思われています。
このように、世代によって情報伝達の範囲とテクニックが違うことを頭に入れて行動するようにしましょう。

次回に続きます。

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