企画部門はどんなところ?①

サラリーマン/会社員をしていると、殆んどの方はどこかの部署に配属されます。営業部門、開発部門、製造部門、経理部門、人事部門、法務部門などが多いのではないでしょうか。これらの部署は、会社で必要な機能の一部を切り取った職種であり、他の部署や取引先と協業しながら会社としてのビジネスを作り上げていきます。実務的には、社長や事業部長の方針や指示に基づいて年度の初めにそれぞの部署の計画を立て、年度中は計画達成に向けて、主には数字の達成を目指して活動していきます。

ところで、これらの専門職種とは違う部門が会社にはいくつかあるのですが、それが企画部門と呼ばれるものです。名称としては、企画部/課/室、戦略部/課/室、事業推進部/課/室などが多いでしょうか。先に挙げた営業などの各部署と違って、ビジネス実務や自部門の数字に追いかけられることは少ないため、実際は、「部」を名乗ったりそこまでの規模であることは比較的に少なく、「課」「室」という単位になっていることが多いです。企画部門は、社長や事業部長の近い位置に置かれ、常に社長や事業部長の方針を具体化して推進するために専門職種部門を動かしています。なお、ここで言う企画部門は、商品企画やデザイン企画と言った専門職種としての企画ではなく、トップに直轄に配置された企画を言います。

企画部門は、元々の人数が少ないこと、社長や事業部長の意図を理解できること、指示されたことを実現できるように会社や事業部全体が活動できるプロセスを設計できること、そして、専門職種部門を動かして管理できることなどが要求されるため、若手社員にとってはなかなか難しい仕事です。ですから、新入社員が配属されるということはあまりありません。また、会社や事業部長と専門職種部門をつなぐ仕事でもありますから、若手社員が企画部門と触れ合うことは必然的に少なくなります。

しかし、専門職種部門に配属された新入社員も、ある程度経験を積んで5年くらい経ってくると、企画部門に興味を持つ人が多くなってきます。その主な理由は、まず、専門職種部門に配属されてそれなりに仕事が出来るようになってくると、自分のキャリアをもっと積むために他の仕事をしたくなります。なかでも、企画部門は、社長や事業部長のもとで経営中心で仕事をするわけですから、会社の仕事の中で一番キャリアを積める部署のように思えます。更に、企画部門は、社長や事業部長の指示に基づいて、専門職種部門に仕事の指示を行い、日々その進捗をフォローします。つまり、専門職種部門をコントロールできる部署であり、立場が上位にあるように思えるわけです。このようなことから、比較的仕事に前向きな若手社員からは企画部門に異動したいという要望を聞くことが多く有ります。

さて、企画部門というのは、そのようなイメージ通りにビジネスプロセスを組み立て、関連部門に指示を出してコントロールするという、華やかな仕事をやっている部署なのでしょうか? そこで今回は企画部門の仕事について見ていき考えたいと思います。もちろん、色々な会社や色々な事業部があるので一概には言えませんが、私の経験した範囲で解説していきます。

次回に続きます。

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