前回の記事に引き続いて、仕事に関係する色々な人の働く動機を考えて、どのように対応していけば良いかを検討します。
・やりがい
働く理由が、じぶんのやりがいという人は、どうでしょうか。最初から、今の仕事に憧れていたこともありますし、今の仕事をやっているうちにやりがいに目覚める場合もあります。このような人たちへの対応を考えます。
最初から今の仕事に憧れて入社し、今もその仕事に携わっている人というのは、職種を変えるのは大変です。ですから、基本的にはその仕事を継続してもらった方が良いでしょう。しかし、同じ仕事をしていると、得てして傲慢になったり、同じやり方を変えようとせずに時代遅れになったりすることが往々にしてあります。それが度を過ぎると会社経営に悪影響を与えることもあります。そのような状況になっても、彼らがやり方を変えようとしないのであれば、会社側も覚悟を持って彼らに接することが必要です。もちろん、彼らのこれまでの功績には十分を敬意を表しながらも、変えないといけない必要性、場合によっては担当を外れてもらうことも辞さない覚悟で話をすることも必要です。きっちりと話をすることにより、その仕事が本当に好きであればきっと分かってくれるでしょう。
一方、今の仕事をやっているうちに、その仕事に目覚めた人たちはどうでしょうか。そういう人たちは、与えられた仕事をやる真面目な人が多いように思います。ですから、あまりやり方に凝り固まったりしないでしょうし、もし仕事の中身を変えるとしても、必要性をきっちりと説明すれば納得してくれることも多いかと思います。ただ、彼らは会社にとっては縁の下の力持ち的な仕事もやってくれる貴重な存在の場合が多いので、軽く扱わずに丁寧に扱いましょう、そうすることによって尚更、会社の為に働いてくれると思います。
・かっこよさ
働いている理由が、その仕事がかっこいいから、という方もあります。これは、比較的に若い方に多いかと思います。
そもそも、仕事のかっこよさというのはどういうところにあるのでしょうか? スーツを着ている、綺麗なオフィスで働いている、海外を飛び回っているなど、色々でしょう。でも、そういったことは表面的なことに過ぎません。いくら表面的なところが良かったとしても、ビジネスを自分が中心となって動かし、それによって利益を得ない限りは、本当のかっこよさにはつながりません。かっこよさというのは、表面的なところではなく、ビジネスそのものにどこまで関与して、ビジネスそのものがどこまで成功しているかによるのです。ですから、表面的なかっこよさに満足している若者には、早く本当にかっこよさを教えて、真のビジネスマンを目指すようにしてもらいましょう。
次回に続きます。