働く動機と対応④/6

前回の記事に引き続いて、仕事に関係する色々な人の働く動機を考えて、どのように対応していけば良いかを検討します。

・独立準備

サラリーマン/会社員になって、その会社で生きていき、社長や重役を目指したり、あるいはスペシャリストとしてその道では誰にも負けないテクニックを磨いていくといった生き方が、一般的かもしれません。ですが、自らの意思で経営判断を行い、社会に挑戦していく、あるいは夢を追っていくという生き方もあります。このような方たちは、今はサラリーマン/会社員をしていますが、ゆくゆくは独立開業を目指しています。つまりは、いずれは辞めていく人です。
だからといって、一概に彼らのことをあきらめた方が良いわけではありません。そこまで考えている人は、事業に対するモチベーションが高いわけですから、有能な方も多いです。このよう方は有効に働いてもらうと会社にとって利益をもたらすことも沢山あります。
まず、今の仕事をベースに新しく独立しようとしている方でしたら、入社後はどん欲に色々なことを学ぼうとするでしょう。ですから、次々に新しい職場に移していくことも可能です。逆に、会社側にとってもその方が良いでしょう。というのも、いずれは辞めていくのでしたら、そこに長く居てもらうとその人しかできなくなる仕事のやり方になっても困ります。ですから、各職場で短期的に力になってもらうのが得策かと思います。
また、独立するのであれば、資金も必要になってきます。ですから、残業や休日出勤も手当てが付くのであれば
、進んでやってもらえるかもしれません。
一方、会社にとっての大きなリスクとして、本人が辞める時に優秀な会社の同僚を一緒に連れて行ってしまうことが有ります。仕事は人で成り立っていますから、優秀な社員を引き抜かれるとダメージは大きくなります。ですから、こんな時こそ、特に、優秀な居て欲しい社員とは真摯に向き合い、会社と個人が両方メリットがあるような業務運営が必要でしょう。

・キャリアと出世

働く動機がキャリアを積むことであり、それによって出世を目論んでいるのが動機であれば、どのようになるのでしょうか。出世を目論むというのは悪いことではありません。会社の中のポジションが上がるほど、出来る仕事のレベルも上がりますし収入も増えます。ですが、あまり野心に燃えていると、周りの人がそれに気づいて疎ましく思う場合があります。また、出世のために人を売るようなことが有れば、周りがサポートしれくれないでしょう。
ですから、キャリアを積んで出世を目論んでいる社員が居たら、単に表面的な仕事が出来るわけではなく、人望や人徳が大切であること、つまり、周りから支えてもらって会社員は仕事がうまくいくことを良く教え、本当のビジネスマンとして大成するように導くことが大切です。これを理解することにより、真に会社に必要なパーソンとして順当な出世が望めます。

次回に続きます。

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