入浴の効果

12月に入ると、気温もかなり下がってきます。夏の疲れが出て体調も崩れがちですし、油断するとすぐに風邪を引いてしまいます。ぐずぐずとさぼって衣替えをいつまでもしないということが無いように、早め早めにタンスの整理をしたいものです。

ところで、夏の間は、入浴をせずにシャワーで済ませていた方も多いかと思います。特に、一人暮らしの方ですと、仕事から夜遅く帰ってきてお湯をはるというのも時間がかかりますし、一人だけ入浴というのは勿体ない気がします。また、夜寝ている間に汗をかいてしまうので、朝起きてからシャワーをしてすっきりと出勤したいという方もいらっしゃるでしょう。

しかし、秋から冬になって寒くなってくると、家について部屋で身体を芯から温もるというのも少し難しいですし、そのままいると血流も悪く身体のあちこちも凝ってしまいます。やはり、ゆっくりお風呂に入って温まりたいものです。

入浴の効果は、3つの物理作用があると言われています。1つは温熱作用、2つは水圧作用、そして3つが浮力作用です。

温熱作用は、人の体温が通常は36度前後であることに対し、入浴は40度~42度前後になりますので、身体が温まります。このことにより、血管が拡がり血流が良くなって、疲労物質が除去されて身体の凝りがとれたりします。また、身体を温めることによって内臓などの活動もよくなり、体調も良くなっていくことが期待できます。

水圧作用ですが、普段の空気の中に居る時と違い、身体が水圧を受けて小さくなります。これは、マッサージを受けるようなもので、例えばマッサージ機で、ふくらはぎや腕を強く圧迫する機能があるものがありますが、それを全身に対して行っているようなものです。この圧力によって、手足の血流がよくなります。これにより心臓の動きも活発になります。

最後に浮力作用です。人は水中に入ると浮力によって身体が軽くなり、ぷかぷかと浮くことができるようになります。人は空気中では、身体のあちらこちらを起きている時も寝ている時も、どこかで支えています。常に自分の体重を支える負荷を負っているわけです。ところが、水中に入ると身体が極端に軽くなり、その支えが激減します。特に、大きめの湯船にお湯を一杯張って入るとその効果を感じやすくなります。身体の緊張を解くことができるので、肉体的にも効果があるでしょう。

以上が物理作用ですが、それ以外にも精神的に良い影響が沢山期待できます。精神的にリラックスできること、一人でゆっくりできること、綺麗なお湯で清潔な自分を実感できること、などなどです。

働き方改革があちこちで唱えられる昨今、早く帰ってゆっくりとお風呂に浸かり、今日の疲れをとって明日の鋭気を養いましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする