ネットワーク社会のプライバシー⑧

引き続き、ネットワーク社会のプライバシーについて、考えていきます。
前回までの記事と同様、具体的にプライバシー情報がネットワーク上に流れる例を考えていきます。具体例を順次、項目別に記載していきます。最後に今回のシリーズのまとめを行います。

・ネットショッピング/オークション

ネットショッピング/オークションは、実際の取引が発生するために、氏名、住所、電話番号、カード番号などの個人情報を入力します。また、どのような買い物をしたかによって、プライバシーに関する情報も分かる場合があります。
最近のネットショッピング/オークションは、個人情報が分からなようにサイトがうまく間に入って取引が出来るしくみもありますから、それを利用すれば相手に個人情報やプライバシー情報が分からないようにすることも出来ます。ですので、そういった仕組みを上手に利用すればよいと思います。
ただ、サイトを利用した後に、自分が買い物したものに応じた広告メールが自動で入ってしまうことが良く有ります。きっちりとしたネットショッピング/オークションのサイトでは、設定によって広告メールを止めることができますので、利用しましょう。なお、身に覚えない迷惑メールが来て、そこに広告メールを止めることが出来るリンクが貼ってあっても、それは逆に迷惑メールを増殖させるだけのことが多いので、不用意にアクセスしないようにしましょう。

・カード払い

ネットにおけるカード払いのリスクといえば、悪質サイトやなりすましサイトです。一般的に有名なサイトでのカード払いは今やリスクがかなり低いと思われますが、悪質サイト、あるいは有名なサイトになりすましたサイトにアクセスしてしまうと、個人情報、カード情報、そしてプライバシー情報などが一挙に漏洩する可能性があります。ですから、カード払いなどする際には、サイトの素性を良く確認して、安心できるところでのみ行うようにしましょう。

・転職サイト

転職サイトでは、自分の履歴や現職などの情報を詳しく書くことになります。また、それをある程度公開することによって、求人の増加に期待することになります。このような自分の履歴や現職などの情報はプライバシー情報であり、きっちりと守っておくべきことです。特に、現職があるのに転職活動を行う場合は、現職の会社にそのことを知られるのは良くありません。
自分の情報を公開して求人者に見つけてもらうのを期待している際に、現職の会社の人間が求人のためにその情報を見る場合もあるかもしれません。会社というのは似たようなスペックの求人をしがちなので、その可能性が結構あると思います。ですから、転職サイトでの情報公開は必要最小限が望ましいと思います。

・まとめ

以上、ネットで入力した個人情報やプライバシー情報は、思わぬところで公開されてしまう場合があります。ネットで公開された情報は、劣化することなくコピーや保存が可能ですので消すことは難しくなります。ですから、このような情報は必要最低限となるように、いろいろなネットのしくみを知って活用するようにしましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする