日米野球の差

2018年11月10日(土)に東京ドームで行われた日米野球を観戦してきました。日本は侍ジャパンということで、クライマックスシリーズや日本シリーズで活躍した選手を中心に、怪我の選手を除いてほぼベストメンバーで臨めたように思います。一方、MLBはオールスターという名目でしたが、残念ながらMLBのベストメンバーという訳ではなく迫力に欠けるものでした。ですので、ここで得た私の印象というのは少しMLBに不利に働いてしまいますが、そのあたりは容赦していただいて感じた日米野球の差というものを書こうと思います。なお、幸いにも1塁側ダッグアウトの前から5番目あたりに座れたので、近くて色々と観察することが出来ました。

まず、体格ですが、身長は大きな差はなかったという印象(実際には差はあるのでしょうか、そんなに目立たない)ですが、横幅はMLBの方が明らかに大きかったです。最近の日本プロ野球は、柳田選手、秋山選手、山田哲人選手のように、攻・走・守の三拍子が揃った選手が流行りなので、太った選手が少ないためでしょう。一方、MLBは上半身を中心としたパワーで打ったり投げたりする選手が多いので、がっちりとしています。そのため、体格は横幅に差が出ていると思います。

打撃ですが、日本プロ野球の選手はスイングスピードを速くするということで遠くに球を飛ばすという印象、MLBは強く振ることで遠くに球を飛ばすという印象です。スイングの速さと強さというのは、違うようです。速く振るというのは、ミートが難しいのでホームランがなかなか出にくいです。一方、強く振るというのは、ボールを狙いすまして打つという感じなので、ホームランが出やすいように思います。事実、今回の対戦を見ても、ホームランはMLBの方が圧倒的に多くなっています。

投球ですが、日本プロ野球の投手は球のキレで勝負している印象、MLBは球の揺れで勝負している印象です。ですから、日本プロ野球の投手の球は、読みが当たればジャストミートして飛ばしやすいですが、MLBは、なかなか当たりにくいという印象です。今回の対戦では、日本のバッターは柳田選手のみがホームランやらヒットやら十分に対応していますが、山田選手や岡本選手はまともな当たりが殆んどない感じです。一方、秋山選手は、うまく当てるコツをつかんだようですが、日本プロ野球の投手に対するような強く飛ばすということは出来なかったようです。

いずれにせよ、お互い普段戦っている相手とは違う相手なので、このような対戦は順応性というのが勝利のポイントになるのでしょう。日米両選手が、今後はどのように順応して力を発揮していくのかが楽しみです。