いまや、大企業はもちろん、中小企業の多くに、派遣社員さんが働いていらっしゃるのではないでしょうか。各企業では、固定費の削減を言われたり、あるいは、環境変化に応じて固定費を変化させる経営を要求されていることも多いですから、社員を減らして派遣社員さんを増やす傾向にあるのではと思います。日本では、働き方改革が推進されており、社員と派遣社員の扱いの差を減らしていくことが今やテーマとなっておりますが、まだまだ検討が始まったばかりであり、また、世界や社会や経済の動向により、これからどうなっていくかは不透明です。いずれにせよ、派遣社員という形式は、当面続くものと思われます。
ところで、派遣社員さんは色々なところで活躍されていますが、一般企業にとっては事務作業の派遣社員さんが多いと思います。パソコン作業、データまとめ、書類作成、などなど、多くの事務作業を派遣社員さんにお願いしていると思います。これらの事務作業は、きっちりと整理されており、仕事量も平均化されていれば、派遣社員さんへのお願いもスムースに行くのですが、実際はなかなかそうもいきません。パソコン環境が不十分なことも多いと思いますし、データまとめようにも元々のデータが不十分なことが多くて修正が必要なことも多々あるでしょうし、書類作成といっても作成者が完成形のイメージをはっきりと持っていないために何度もやり直しということもあるでしょう。突発の作業や急な変更ややり直しもあります。
こんなことが続くと、前向きな派遣社員さんでも頭に来ることもあるでしょうし、やってられないと思われることもあるかもしれません。もちろん、不誠実な社員のせいでこうなっているのであれば、クレームの２つや３つを入れて頂いても良いと思います。が、社員が真面目にやっていても不可避なこともあって、そういうのは勘弁してほしいとは思います。お客さまのわがまま、上司の心変わりなど、社員にとってはどうしようもないのです。
というわけで、今回の記事は、社員が一般事務の派遣社員さんに求めてしまうことをテーマとして書いていきたいと思います。本来は、仕事をお願いする側として用意したり準備したりしないといけないことがあり、それが出来ている前提で派遣社員さんに求めることを書かないといけないのですが、実際はなかなかそんな環境というのは出来にくいです。そこで、社員側のわがまま、社員側の不備はさておき、身勝手を承知で、ありのままで派遣社員さんに求めることを書いてしまいます。「そんな勝手なことを！」とは言わず、大きな目で読んでいただければと思います。
次回に続きます。