組織を作る人になりますか?組織に組み込まれる人になりますか?④/4

前回の記事の続きです。会社というのは、組織を作る人と作られた組織に組み込まれてそこで働く人に分かれます。そして、前者は一握りの人であり、そこに参画できるのはとても少ないのですが、組織を作る人ってどんな人?どうしたらなれる?というのを考えてみます。

〇関係者を説得できる
新しい組織設計ができたとしても、その組織が円滑に運営されなければなりません。組織を円滑に運営するには、とにもかくにも、その組織の人たちに機嫌よく働いてもらうことが大切です。そのためには、組織が発表されたらその意味や効果を説明し、実際の運営では軌道に乗るまでサポートが必要です。つまりは、関係者をうまく説得したり良い方向に導いてくことが肝要です。それを出来る人に組織設計が任せられるのです。普段から、そういうことを出来ていることが必要です。

〇業務分担やルールを作れる
新しい組織を作れば、それが円滑に運営されるようにするには、業務分担を決めるとともにルールを作ることが必要です。これらを作成するには、能力も必要ですが、根気のいる努力が必要です。というのも、業務分担というのは細かく決める必要がありますし、ルールも文書化することは骨が折れます。ですが、これらがあやふやだと組織運営はうまくいきませんから、骨が折れてもきっちりと作り切ることが必要です。

〇期待できる成果とその時期を説明できる
組織設計を行う場合、経営者や責任者など指示を受けた人に期待できる成果やその時期を説明する必要があります。そうしないと、経営者や責任者はなかなか承認することが出来ません。また、実際に組織が認められてスタートすることになっても、組織メンバーに目指す成果と時期を目標として設定しないと、達成することはできません。従って、経営者や責任者にも、組織メンバーにも、目標を説明してそこに向かわせることが必要になります。納得性のあるプレゼンテーションができなければなりません。

〇責任を自覚してやり切るタイプ
これまで、組織を作ることを任せられる人はどんな人かについて考えてきました。色々なことを書きましたが、組織をどう作るかによって仕事がうまく行くか、会社に利益をどれだけもたらすかというのも左右されますから、多くのことをやっていかねばなりません。その道中には、うまく行かないことも沢山ありますし、大変な作業も多くあるでしょう。それでも成功させるには、あなたが、組織を作ることについての責任を自覚し、そして、やり切るタイプである必要があります。うまく行かないことを、他責にしたり簡単に投げ出したりするようでは、任せてもらえません。

以上、4回に渡って、組織を作る人ってどんな人?どうしたらなれるのかについて書いてきました。色々と大変なことはお分かりいただけたと思います。一方、自分が設計した組織で多くの人が仕事を行い、目標をクリアできることになれば、その達成感はとても大きいものです。ですから、あなたも一度目指してみてはいかがでしょうか。