値切る/安く買う/交渉方法(電化製品、自動車など)⑥/6

前回に引き続き、電化製品や自動車などは、いったいどのようなテクニックを使えば値切って安く買うことができるのか、その値切る方法/安く買う方法を考えています。今回も引き続き、色々な点について考察を進めていきます。

〇懇意のセールスマン
値引き交渉を何度かやっていると、懇意のセールスマンが出来る場合があります。ここまでくると、もう、その商品カテゴリーに関してはかなりお得に購入しやすい環境になります。もちろん、懇意のセールスマンに言われるままに購入するというのではありません。こちらの商品に対する考えや値引きスタイルをよく理解していて、こういう条件なら買ってくれる、こういう条件なら買ってくれないを理解して提案してくれる、そういう関係が良いのではと思います。もちろん、こちらも無理な値引きを強要するのではなく、その商品カテゴリーの状況をよく理解して、自分にとって良い提案であればそこから買う、そうでなければ他から買う、というのを貫けば良いと思います。

〇値段はお任せします、と言わせられるか。
商品の状況をよく知り、多くの店舗や営業担当者の実態をよく理解している、そして、決して無理な値引きまでは強要せず、買うべき値段で買う。こういう客にかかってしまえば、もう、営業担当者によっては、「お客さん、値段はあなたに任せますから決めてくださいよ」と言うことがあります。ここまでくると、あなたは、営業担当者から認められるほどのバイヤーです。

ここで、これまでの一連の記事のまとめを行います。
これまで、6回に渡って、電化製品や自動車などをいかに値切るか、安く買うか、どのように交渉するかについて、記載してきました。全て読んでいただいた方には伝わったかと思うのですが、準備もせずにどこかの店舗に飛び込みで入って特別の値引きを取るということはかなり難しいものです。事前に商品のことを良く調べ、店舗や営業担当者の状況も調査して、そこから作戦を立てる、このような準備が大切です。また、実際の交渉にあたっては、こちらの条件を明確にし、相手の術中にはまらず、こちらのペースで交渉することが成功の秘訣です。また、交渉にあたってはこちらの手持ちのカードを増やしていくことが大切です。いかにこちらのペースで交渉できるかです。
さて、人によっては、値引き交渉なんてみっともないという方もいらっしゃるかもしれません。また、そんなことをせずに気持ちよく定価で買いたいという方もいらっしゃるかもしれません。それはそれで良いでしょう。特に年配の方は良いと思います。ですが、若い人たちには少し考えてもらいたいと思います。今後、ビジネスの世界に入っていくのであれば、ビジネスというのはそれほど単純ではなく教科書的に動くものでもありません。色々な情報を入手し、戦略を立て、そして交渉をしながら自分の思い通りになるようにしていきます。それに対する練習はなかなか出来るものでもありません。ですが、今回記載した値引きテクニックはそれに通じるものがあります。お金のためではなく、将来のビジネスのために、値引き交渉をやってみるのはいかがでしょう?