値切る/安く買う/交渉方法(電化製品、自動車など)②/6

前回より、電化製品や自動車などは、いったいどのようなテクニックを使えば値切って安く買うことができるのか、その値切る方法/安く買う方法を考えています。今回も引き続き、色々な点について考察を進めていきます。

〇値切れる商品
値切れる店、値切れる相手、値切れるタイミングの条件がある程度揃っても、だからと言って値切ることが出来るわけではありません。商品には値切りやすい商品と値切りにくい商品があります。それを見極めていくことが大切です。
例えば、新商品は値切りにくく、旧商品は値切りやすいというイメージがありますが、これは、その通りでありません。新商品であっても、売れ筋になると期待して沢山製造したのに、人気が出ずに売れなくなってしまえば在庫を抱えて困ってしまいます。ですから、このような新商品は意外に安く買えることがあります。
一方、旧商品であっても、長い人気があっていつかは必ず売れるであろう商品は、店舗側も無理して安くして急いで売ろうとは思いません。つまり、新商品であるとか旧商品であるとかは、値切れるかどうかにはあまり関係がありません。逆に言うと、相手が売りたい商品が安く買えるということなんです。
ただし、注意しないといけないのは、同じ商品であっても店舗によって方針が異なることがあることです。店舗によって仕入れ商品や売れ筋商品が異なりますから、同じ商品であっても値引きの額が変わってきます。例えば、新商品のスマートウォッチが人気のため、A店舗で大量に売れていたので、B店舗でも大量に仕入れました。しかし、その後に新しいスマートフォンが発表されたために消費者の目がそちらに行ってしまい、B店舗のスマートウォッチに誰も興味を示さなくなるなんてことが起こります。A店舗はスマートウオッチを大量に販売終わったため、残りのスマートウオッチを安くしてまで売る必要がありませんが、B店舗はある程度処分してしまわないといけないので、安くする可能性があります。
このように店舗側の事情も様々です。ですから、同じ商品であっても店舗ごとに事情を確認する必要があります。後述しますけれども、話術や駆け引きで安くするというテクニックもありますが、私はこれらのテクニックによる値引き量というのはそんなに比率が多くないと思っています。それよりも、相手が安くしてでも売りたいと思っている商品、あるいは、その商品を安く売りたいと思っている店舗や人を探し当てることの方が効果的だと思います。それによって、その商品の最大値引き金額(ポテンシャル)が決まり、話術や駆け引きで、その最大値引き金額(ポテンシャル)にどこまで近づけるかということになるわけです。特に高額な商品、あるいは人気商品というのは、多くの店舗があまり値引きしたがりません。ですから、そのような商品ほど、足で稼いで、店舗側が安くしてでも売りたくなっている状態になっているところを探していくべきでしょう。

次回に続きます。