前回は、過度にプレッシャーを掛けられたときの気持ちの持ちようについて書きました。今回は、周りから過度にプレッシャーを掛けられた場合の対応の仕方を考えます。
〇責任を問われた場合
よく、周りから責任を問われる場合があります。期限に間に合わない、ミスが起きた、などなど。このようなプレッシャーを掛けられた時は、どのように考えたら良いのでしょうか。これは、あなたが責任者ではないのか、あるいは責任者であるかで異なります。それぞれにわけて考えます。
まず、あなたが責任者ではない場合、法律や規則に違反したりしない限りは、基本的には会社で責任を問われることは無いでしょう。なぜなら、あなたは責任者ではないからです。ですので、責任を問うと言われたことに対して、プレッシャーを感じる必要はありません。
ここで気にする必要があるとしたら、期限に間に合わない、ミスが起きそうなことに対して、業務に取り掛かる前に、そのようなリスクを上司や周りに伝えておくことが良いと思います。あなたに責任が無いとしても、周りに迷惑をかけることは良くありません。ですから、業務のこの部分については予測できないこのような箇所があるから時間がかかる可能性があるとか、データ集計においてこの部分の計算は複雑であるから間違う可能性があるとか、そのようなことをきっちりと事前に言っておけば、周りも対処することが出来ます。もし、あなたのそのような申し出に対して、それでもあなたに仕事を押し付けて責任を取れというようなことを言うのであれば、その仕事はきっぱりと断って構いません。そのような部署や人は長くもたないですし、あなたの心も潰れてしまっては何の意味もありません。もちろん、その職場で多少居づらくなることが短期的にあるかもしれません。それでも、その部署が正常になっていってそこでやっていけるのか、やはり異常なままなので残念ながらやっていけなくなるのか、そこは様子を見ていくしかありません。
一方、あなたが責任者であれば、どうなのでしょうか? これは、基本的には、責任者でない人と同様であり、出来ることと出来ないことを明確にすることです。そして、出来ることはきっちりとやり遂げることを責任を取るのです。逆に言うと、自分の実力が伴わない場合で責任が取れない場合はどうしたら良いでしょうか。これは、極端に言うと責任者を辞退するしかないと思います。責任者というのは責任をとるポジションですから、責任が取れない人は責任者に相応しくありません。ここが、責任者ではない人との違いです。あなたは、幸いにも認められて、係長、課長、部長と昇進していくかもしれません。でも、それは給料が上がったり、部下を使えたりするメリットばかりではありません。逆に、責任をとる立場にもなるわけです。ですから、よく考えてからその職責を受ける必要があります。
次回に続きます。