レビュー:「TWINBIRD D-CUBE S」 -2電源式コンパクト電子保冷保温ボックス-

いまや、生活に冷蔵庫は欠かせません。食べ物や飲み物などの保存目的はもちろん、夏などに冷えた飲み物を飲むなど、美味しく飲食するための必需品です。とても便利な冷蔵庫ですが、欠点と言えば、大きい・重い・高価ということが挙げられます。従って、一家に一台というのが普通だと思います。従って、二階建ての家に住んでいる場合に、一階に冷蔵庫があると二階からはいちいち降りていかねばなりませんし、例えば、短期の一人暮らしや、お金があまりない一人暮らしなどでは、冷蔵庫を追加で買うということがままならないこともあり、不便を感じます。

そこで、色々と家電製品を探していたところ、冷蔵庫とは違う、保冷庫/冷温庫という製品を見つけました。今回はこの保冷庫/冷温庫を紹介します。

ところで、冷蔵庫の原理は、コンプレッサを使って気体を圧縮→液化→圧力低下→気化というサイクルを回し、気化するときに大きく熱を奪う特性を使って、冷蔵庫内を冷やしています。しっかりと冷やすことが可能になりますが、コンプレッサーとその周辺装置を使うために体積が大きくなり、重量も増えます。

一方、保冷庫/冷温庫というのは、ベルチェ素子を使っています。2種類の金属の接合部に電流を流すと、片方の金属からもう片方へ熱が移動するという性質を利用しています。この方式は、コンプレッサーを使う方式よりも冷却効率が悪いのですが、装置が小さくて騒音や振動がないというメリットがあります。つまり、効率が悪いので小さい体積にしか対応しないが、安価で軽くできるのが特徴になります。また、保冷だけでは無く保温機能も同時に実装がやりやすくなっています。

このベルチェ素子を使った保冷庫/冷温庫こそが、先に述べた、二階の部屋に自分専用の小さな保冷機能を持ったり、短期の一人暮らしやお金があまりない一人暮らしなどに向いています。

今回購入してみたのは、「TWINBIRD D-CUBE S」という冷温庫です。大きさは、基本の500mmペットボトルがちょうど4個入る大きさです(ちなみに500mmより少し大きかったり、500mmでも変形型だと、斜めにして2本しか入らなくなります)。一人用の飲み物を冷やすには十分です。冷却温度は周囲温度に影響を受けますが、夏でもエアコンの効いた部屋で使うと、十分冷えます。また、2電源に対応しているので、自動車などでも使うことが可能です。生活スタイルが変わって部屋で使うことが無くなっても、自動車の中で使うことができます。また、保冷だけではなく保温もできるので便利です。

なお、D-CUBEには、これ以外にも他の大きさのものが用意されていますので、それぞれの方にあったサイズの冷温庫を見つけやすくなっています。長く製造され続けている隠れた人気商品らしいので、安心感もあります。興味を持たれた方は、試してみてください。